VUCAな時代で未来をつくる|秋田市マネジメントオフィス檜吉野智人

こんにちは。VUCA(ブーカ)というワードを聞いたことがありますか?私はこの言葉ほど今と未来の世界を端的に表現できている言葉を知りません。個人的にはDXやAI以上に世の中に浸透してほしいキーワードです。

さて、このVUCA(ブーカ)という単語はどういう意味か?一言で言うと”未来の予測が難しい状況”を指しています。

VUCAは「Volatility(ボラティリティ:変動性)」「Uncertainty(アンサートゥンティ:不確実性)」「Complexity(コムプレクシティ:複雑性)」「Ambiguity(アムビギュイティ:曖昧性)」の頭文字を並べたもの。もとは冷戦後より戦略が複雑化した状態を示す軍事用語であったが、2010年ごろより、「VUCAワールド」「VUCA時代」のようにビジネスでも用いられるようになった。

「VUCA」の意味とは? VUCAの時代に必要なマネージャーのスキルやリーダーシップ、人材育成を解説 | 人事のプロを支援するHRプロ (hrpro.co.jp)

つまり、4つの単語の頭文字をつなげたVUCAというわけです。この4つの単語の意味をさらにかみ砕いてまとめるとこんな感じ。

・変動の度合いが高く(=Volatility)

・事象確実でなく(=Uncertainty)

・複雑で(=Complexity)

・曖昧な(=Ambiguty) 時代

収束の気配が少しずつ見えてきたと言え世界で未だ猛威を奮うコロナウイルスがもたらす数々の混乱,乱高下する株価と仮想通貨などこの単語にぴったりと当てはまる現象が令和時代に入ってとても多くなってきている気がします。例えば、日本を代表する安定企業の象徴とも言えるJRが2期連続の赤字を計上したり、東芝が3分割されることが(事実上の解体)決まるなど誰が予測できたか?

JR東日本、2期連続赤字: 日本経済新聞 (nikkei.com)

東芝・GEが鳴らす「グレート・リセット」の号砲: 日本経済新聞 (nikkei.com)

今後も長く安定されていると広く知られてきたものや、当たり前だと思われてきたことに変化の兆しが訪れたり、破壊されたりする現象は日本はもちろん、世界中で続いていくでしょう。私が仕事のフィールドとしている秋田県も例外ではないはず。

しかし、VUCAな時代で様々な社会・経済状態の激変に見舞われる中でも一人一人の生活は続いていきます。そうした状況の中で幸せに生きるためにはどういったスキルが必要でしょうか?私の意見は1つ。それは「未来を柔軟に憶測し、行動と認識をアップデートし続けるスキル」です。巷ではスペキュラティブデザインやシナリオプランニングと呼ばれたりしています。

スペキュラティブデザイン – Wikipedia

シナリオプランニングとは?実際の進め方を6ステップで解説 | シナリオ・プランニング:シナリオ・プランニングとは?|株式会社 グリーンフィールド コンサルティング(GFC) (greenfield-japan.com)

未来や会社、仕事、生き方についての”あるべき姿”など本当にあるのでしょうか?実は最初からなかったのかもしれません。社会や経済の激変の結果、こうした意識がVUCAな時代の常識になっていくのかもしれません。

状況はどんどん変化していきます。あなたや私の将来&未来もどんどん変化していきます。古い価値観や常識にとらわれ状況の変化に怯えたりうろたえたりせずに、目まぐるしく変わる”世界”の中で軽やかに踊るように時間を過ごしたいものです。

今年も残りわずか。お互いがんばりましょう。

吉野智人記

秋田市で中小事業者さまに対して、事業領域のコンサルティングを行なっています。売上拡大や利益アップを切実に望むお客様とお付き合いさせていただいています。よろしくお願いします。

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