百のコンサルより一の決心。あなたが「なりたい自分」「生きたい人生」を生きるために必要なこと。

こんにちは。今週は外出や打ち合わせ、講演会などで予定がほぼ埋まるあわただしい1週間でした。その反面、とても充実していました。やはり、人と直接会って話すことは大事ですね。この充実感は初めて会った人との会話、情報交換から産まれている気がします。

日本も秋田も現在、オミクロン株が流行に流行っています。テレビやネットを見ても「過去最高の感染者数を記録」など事態のひどさや不安を増幅させるニュースや報道が大半。こんなご時世、会社や学校にも行けないし、飲み会にも行けない、そんな理由から人と会うことも躊躇し、制限をしている人も多いのではないでしょうか?

でも、こんなご時世だから、会える時には人と会いましょう。会話しましょう。人は一人でいるとどうしても行動も思考も塞ぎがちになってしまいます。ただ、世界や社会がどうであれ、あなたが塞ぎこむ必然性はありません。最近、元気でないなぁという方はたまに人と会ってみてください。雑談でもいいじゃないですか。きっと、もうすぐコロナ禍の長いトンネルを抜けるはずです。トンネルの向こうは、きっと。。。

さて、今回は思い切ったタイトルにしてみました。あなたは今の人生を変えてみたいですか?経営者の方は今とは違う会社に変えてみたいですか?私は職業上、様々な方とお会いする機会があるのですが、結構、人生を変えたい、自分を変えたいと願っている方と会うことがあります。そして、こうした人たちは何らかの不安や不満を抱えている方が多い。反面、今が充実している!という方にもたくさんお会いします。こうした人たちは覇気があり、往々にして満足しています。会うたびにこちらも気持ちいい気分になりますね。 

脱線したので軌道修正。さて、では、どうすれば人生を満足のいく方向に変えることができるのでしょうか?少し考えてみてください。私の結論はシンプルです。それは「人生を満足する、幸せに生きると決心する」ことです。たったこれだけ?と思われるかもしれませんが、私は本当にそれがすべてだと思っています。

売上が下がっている店舗で今年いっぱい持つか分からない店舗の経営者がいらっしゃった場合はどうでしょう?解決策はあるのでしょうか?世にはいろいろな経営コンサルティングがあります。その中の考え方ややり方に頼るものいいでしょう。家族や仲間と一丸になって立て直しを図る、それもいいでしょう。でも、大事なのはその経営者様が、当事者が「売り上げを上げて会社を存続させる、自分がやる」と決めることです。本当にそうか?こんな記事が見つかりました。靴下専門店の全国チェーン「靴下屋」を一代で築いた越智直正氏の記事です。今や相当規模の大会社になった同社ですが、実は倒産を覚悟するほどの経営危機に直面した時期があったそうです。以下引用です。

ー靴下専業メーカーのタビオを創業してまる48年。越智会長は裸一貫からここまでこられました。今まで経営をしてきた中で、苦労したことは何ですか。

越智:よく「会長、苦労しはったね」と言われるけど、「苦労した」と思ったことは一度もありません。言い換えると、苦労を感じる余裕すらなかった。苦労は、ゆとりがあるからそれが苦労だと感じる。今、振り返ると「あれが苦労だったのかな」と思うことはあるけど、そのときは無我夢中で、それが苦労だとは思わんもんです。

ーそこをあえて挙げるとすれば。

越智:資金繰りですな。とりわけ創業したばかりの頃は、聖徳太子が刀を抜いて追い掛けてくるから、全力疾走で逃げ回っていましたよ。

でも、そんなときに、つらいとかしんどいとか思う暇はない。ただただ必死ですわ。日がな一日、頭の中にあるのは借金のことばかり。借金をするために会社をつくったようなありさまでした。

 気がつけば借金まみれです。創業から5年後には借金が7000万円まで膨らんでいました。昭和40年代のことですから、ものすごい大金です。2日後に期限が来る手形530万円を前に「あかん、一巻の終わりや」と思いました。

中略

きれいに始末をつけなければ死んでも死にきれません。最後にこれまで商売でお世話になった関西のデベロッパー、ヤマトーの藤原敏夫社長(当時)に会いに行ったのです。

中略

藤原社長から「越智君、一体なんぼぐらい借金しとるんや」と聞かれたので、「合計で7000万円ありますねん」と話しました。

そのとき藤原社長は驚いた顔でこう言ったんです。「なんやて。おまえ、やり手やのう」と。よもやそんなことを言われるとは思っていなかったのでびっくりしました。

藤原社長は「俺は店を担保に入れて3億なんぼ借りるのが精いっぱいやった。おまえはどないして担保なしで7000万円も借りたんや。教えてくれ」と言うんです。

この言葉で目の前の霧がパーッと晴れたような気がしました。「そうや。たとえ借金でも、これだけの金額を借りたわしはやり手や」と自分でも思えてきた。気づいたら「出直してきますわ」と金策に猛然と飛び出していましたわ。

どんな局面でも人間は投げ出したらあきまへんな。「わしはやり手社長や」と思い込んだら何とかなるものです。無事お金を用立てることができ、不渡りを出すことなく、危機を突破しました。

創業5年で借金7000万円、倒産直前からの飛躍 (2ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

私はこの短いインタビューの中に人生を変える本質がギュッと詰まっていると感じます。特に大事なのはこのブロック。

藤原社長から「越智君、一体なんぼぐらい借金しとるんや」と聞かれたので、「合計で7000万円ありますねん」と話しました。

そのとき藤原社長は驚いた顔でこう言ったんです。「なんやて。おまえ、やり手やのう」と。よもやそんなことを言われるとは思っていなかったのでびっくりしました。

藤原社長は「俺は店を担保に入れて3億なんぼ借りるのが精いっぱいやった。おまえはどないして担保なしで7000万円も借りたんや。教えてくれ」と言うんです。

この言葉で目の前の霧がパーッと晴れたような気がしました。「そうや。たとえ借金でも、これだけの金額を借りたわしはやり手や」と自分でも思えてきた。気づいたら「出直してきますわ」と金策に猛然と飛び出していましたわ。

※太字加工筆者

創業5年で借金7000万円、倒産直前からの飛躍 (2ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

7000万円の借金を作ったニッチもサッチもいかない絶望の淵に立たされた経営者が立ち直るにはどうしたらいいか?上等の戦略や戦術よりも、やり手社長として借金返すと本人が決心することのほうがよっぽど効きます。私は経営コンサルティングというお仕事をしていますが、自分が事業者さんに対してできることは、ぶっちゃけたが知れていると思っています。なぜかというと、当事者の気持ちの持ちようのほうが私のコンサルティングよりもよっぽど大事だからです。手伝いはできるかもしれません。でも、あくまで主役は事業者様ご自身なのです。

コロナ禍で売り上げが激減した事業者様、働き場所がなくなって途方に暮れている方々、非常に厳しい状態ではありますが、不安やあきらめの波にどうか飲み込まれないで。どんなに打ち手がなさそうに見えてもできることはあります。この局面で幸せになるとご自身で決心することから始めてみてください。もうどうしようもないと思っていても出口は必ず見つかります。お読みいただきありがとうございました。

秋田市で中小事業者さまに対して、事業領域のコンサルティングを行なっています。売上拡大や利益アップを切実に望むお客様とお付き合いさせていただいています。よろしくお願いします。

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