夏の自由研究『経営者保証ガイドライン』のご紹介

こんにちは。7月も半ばを過ぎました。早い!2022年も残り5ヶ月。悔いのないように過ごしたいものです。さて、今日のテーマは『経営者保証ガイドライン』。たまには真面目な話もしないとね😂

経営者保証ガイドライン?聞いたことがない人も多いのでないかな?ただ、ゼロゼロ融資の返済も始まり、インフレも止まる兆しが見えない今だからこそ知っておいた方がいいよ。

特に経営者の皆様はね。今年の秋以降も消費者心理は悪化し、景気は回復しないと私は予想しています。理由は世界経済に成長または回復要因が見当たらない。以上!😂 となるとコロナ融資の返済が遅れたり、そもそも返せない事業者さんも増加することになります。つまり、「大廃業時代の入り口」に立つのが今年の秋からなんだよね。マクロ経済に詳しい方ならご存知かと思いますが、日本の物価は半年遅れ。輸入品が多く、海外からコンテナ輸送されて運ばれるまで時間がかかるのでね。。。(約2〜3ヶ月)なので、日本の物価のピークは秋口と予想。なので、必然的に消費者心理も悪化。

そうした世の中でも社会は続くので、万が一の事態は常に備えていかなければならない。特に事業を経営している経営者は。ここでいう万が一の事態とは端的に言うと「破産」。文字で打つだけでもなかなかの圧力だ。ひと昔前までは「法人の破産=経営者の破産」というのが常識でした。事業に失敗すると家もお金も全部なくなって人生終了的な。しかしながら、最近そうした状況に変化が訪れています。つまり、「法人の破産=経営者の破産」とは限らなくなってきているのですよ。どういうことか?その変化をもたらしたのが「経営者保証ガイドライン」。どういうものか?見ていきましょう。

「経営者保証に関するガイドライン」とは?中小企業の経営者による個人保証には、資金調達の円滑化に寄与する面がある一方、経営者による思い切った事業展開や、保証後において経営が窮境に陥った場合における早期の事業再生を阻害する要因となっている等、中小企業の活力を阻害する面もあり、個人保証の契約時および保証債務の整理時等において様々な課題が存在しております。この「経営者保証に関するガイドライン」は、それらの課題に対する解決策の方向性を取りまとめたものです。

一般社団法人全国銀行協会 https://www.zenginkyo.or.jp/adr/sme/guideline/

考え方の方向性をまとめたものなんですよね。法律ではない。では、具体的にはどんな方向性を示しているか?メインメッセージはこんな感じ。「会社は倒産しても、経営者(保証人)は破産しなくて良い」。破産せずに再出発できることを実現するため、保証人として返済する責任を合理的な範囲で抑えようとするためのルールが「経営者保証ガイドライン」になります。

会社の借入金の連帯保証人になっている経営者は多いのではないでしょうか?通常であれば、会社倒産時に保証債務を請求されることになりますが、とてつもない金額になることが多い。そうなってしまうと、個人の人生も終了というのがこれまでのケースでした。しかし、経営者保証ガイドラインの登場によってそうした状況にも変化が訪れているのです。経営者保証ガイドラインに沿った債務整理をすれば自宅を残せたり、現金を残すこともケースによっては可能なのです。興味がある方は下記の記事を読んでみてください。

知っているのと知らないのでは大違い。私も週末の時間を使ってコツコツ勉強しています。弁護士ではないので専門的な支援はできませんが、窓口業務くらいはできるんじゃないかな?将来的に。秋田で経営者保証ガイドラインの存在はまだ知られていません。そのうち勉強会もできたら良いなぁ。非常に先の見えない世の中ですが明るくいきましょう。夏の始まりに一曲。

秋田市で中小事業者さまに対して、事業領域のコンサルティングを行なっています。売上拡大や利益アップを切実に望むお客様とお付き合いさせていただいています。よろしくお願いします。