おかげさまで今年も無事

本日、大晦日12月31日。無事に今年の営業を終えることができました。お取引先さま、関係している経営支援機関・金融機関さまのおかげです。ありがとうございました。来年も事業者や関係者のみなさまに提供する価値の磨き上げに一生懸命取り組んでまいります。

独立したての頃は、この「おかげ」という言葉がイマイチ腹に落ちてこなかった。意味はその通りだと思ってはいたが、言葉の意味を身に染みて体感し、板についている状態ではなかった。ただ、独立して約7年、ちょっとは身に染みるようになった。さすがに7年も経てばどんな人でもちょっとは分かるようになるもんだ。私のようなろくでもないタイプでも(笑)

言葉の意味や情報を知るということ自体、難しいことはない。今やAI(人工知能)はヒト以上の情報量を持つ時代になった。Chat GPT3.5のパラーメータ量は1750憶、GPT4.0になると100兆とも言われている。想像がつかない情報量をAIは持っている。ただ、それはあくまで情報量の話。その裏側にあるであろう”体験”または”感じたり、できるようになる”といった中身は今のAIではヒトには及ばない。

情報量が増えたからといって、立派になるわけではない。もちろん、ないよりはあったほうがいい場面も多いが。(例えば、学生時代のテスト)私が関わる仕事ではそうした場面も発生することが多い。しかし、いくら知識や情報があってもそれだけでは進まないことや、分からないことがたくさんある、どの仕事でもそうだ。往々にして情報よりも体験のほうが学習効果は高い。起業の本を読んだところで、実際に起業してみて、営業活動・事業活動を行ったときに得られる智恵には到底かなわない。

私は、人生を振り返ると、長年情報量や知識量にやや偏っていた。しかし、この独立してからの7年は実践につぐ実践。特にコロナ以降の3年程度の期間はまさに「実践あるのみ」という期間だった。人格も変わったと思います。いい意味で。まこと、仕事は人生の鍛錬。

特に今年は、大変なことがたくさんあり、最後の最後まで本当に気が抜けない1年だった。それだけに、2023年が終わろうとしてるこのタイミング、すべての仕事に区切りがついたこの時間、落ち着いて振り返ると本当に、たくさんのことを学び、試した充実した1年であったと感じてる。自分はよくがんばった、誉めてあげたい。

ただ、それ以上に2023年を駆け抜けた後思うのは、周りの人がいたから最後まで走りきれたという実感だ。これは嘘ではなく、本当にそう思っている。まさか、学生時代や社会人初期、自己中心的で傲慢な性格が強かった自分がここまで変化するとは思いもよらなかった。驚き。おかげさまの意味がちょっと分かるようになったんだ。そして、それはこんなにもあたたかいものだったのだね。若い20代の自分に教えてやりたい、いや、自分は自分なので教えていることになるのか・・とにかく、ありがとうございました。

来年も様々なことが変化していく年になるでしょう。世相はおそらく当面暗い。昭和や平成の時間軸、名残りのまま生きていると、本当に世知辛い世になったものだと感じることが多くなった。ただ、だからといって悲観することは必要ない。力強さはいつの時代もそうした時代から産まれやすくなる。戦争だって戦国だって維新だって乗り越えてきたんだ、一般庶民のわれわれは。大丈夫。

まずは今無事を祝おう。あなたもみなさんも今年よくがんばりました。まずはゆっくりやすんでください。休んだらまたスタート。よいお年をお迎えください。

2023年12月31日 自宅にて マネジメントオフィス檜 吉野智人

秋田市で中小事業者さまに対して、事業領域のコンサルティングを行なっています。売上拡大や利益アップを切実に望むお客様とお付き合いさせていただいています。よろしくお願いします。