やればできる症候群への対策~頑張らない人は「やればできる」と思いたい

今回の記事タイトルですが、日本におけるアドラー心理学の第一人者、岸見一郎先生が書いた日経BP社の記事から引用しました。名著「嫌われる勇気」で一躍有名になられましたね。とてもいい本でした。今回の記事もで、社会人はもちろん学生さんにもきっと役に立ちます。新年のお供にどうぞ。以下サイトURLです。

『嫌われる勇気』著者、頑張らない人は「やればできる」と思いたい:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

さて、私はコンサルティングを生業としているため、様々なお立場の経営者の皆様とお仕事をする機会があります。そうした中で、私よりも年齢、ご経験ともに一回り以上離れた方々に対して、指導させていただくというシチュエーションも多く発生。テーマは人それぞれなのですが、「これをやってきてください」と私が依頼させていただいた「宿題」に対する反応は大まかに分けて2つに分類されます。

1つ目は素直にやってきていただけるパターン、もう1つは理由は何であれば宿題をやらないパターン。最近は、後者のパターンに出会う確率はかなり少なくなりましたが、駆け出しの頃はよく出会っていました(笑) 「宿題」をやってこない理由はいろいろと考えられるのですが、イマイチしっくり来る理由が見つかりませんでした。しかし、今回の岸見先生の記事を読んでその理由がようやくわかりました。スッキリ爽快。

おそらく、「宿題」をやってこなかった人たちは、その宿題をやらなくても、自身の課題を解決できると思っていらっしゃったのではないでしょうか?または、今は宿題をやらないけど、やればできると思っている人たち。確かに、”やればできる”というキーワードは麻薬のような魅力を放ちます。特に現状を変えなくても現状を肯定することができるワードだからです。

今はできないけど”やればできる”。今は食事を節制できないけど痩せようと思えばいつでも辞められる。今はサラリーマンだけど起業する気になればいつでも会社を辞めて起業できる。。。。などなど。。。

人生を生きていくうえでは、こうした”やればできる”というスタンスを持ち続けていても何ら困ることはありません。むしろ、ある程度の年齢まではプラスに働くのではないか?とすら思います。ただし、あなたがご自身で切実に解決したい課題があって、長年その課題に悩んできたという場合は、この”やればできる”スタンスは非常に危ういので注意しましょう。なぜ、危ういのか?それは、”やればできる”という可能性の中に生き続けて”何もしなかった”という人生になってしまう危険性を持っているからです。以下、岸見先生の日経BPからの引用です。

自分には価値がないと思いこもうとする、とは?

  一生懸命に仕事に取り組もうとしない人に、リーダーが「君ならできる。頑張れ!」といえば、いよいよ頑張らなくなります。

 なぜなら、その人は「頑張ればできる」という「可能性」のなかに生きることを選ぶからです。

『嫌われる勇気』著者、頑張らない人は「やればできる」と思いたい (2ページ目):日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

もし、あなたがチャレンジしたいこと、成し遂げたいこと、変えたいことがあるとするなら、”やればできる”という可能性だけ持つのはやめましょう。それに加えて「やったらできた」という自分の行動経験をセットで積み上げていくようにしましょう。やってできなくてもいいじゃないですか。やればできると思い込んでありもしない可能性に浸る時間がなくなるのですから。

可能性は浸るものではなくて、行動を通して近づいていくものです。やればできる症候群は油断しているとすぐに罹患していまいます。やればできるではなく、今日からやりましょう。周りはきっと応援してくださいます。

【新年のご挨拶】2022年新しい旅の始まりの日に

1月1日のカレンダー

新年明けましておめでとうございます。今日から2022年がスタートしました。秋田は曇り時々雪、時より吹雪。去年は突然のドカ雪で面喰いましたが、今年は順調に雪が積もる定番型の冬。

ま~、何にせよ雪よせが大変でした(笑) 冬の準備は万全!と思っていましたが、融雪剤があればもう少し楽になったなと振り返り。さびない融雪剤があるそうなので年明け早々アマゾンで注文しよう。

そんなこんなで、大みそかが過ぎ、無事にお正月を迎えることができました。雪国でお正月を過ごす人は分かると思うのですが、雪が降っているときにお家で過ごす時間はただただ静かに過ぎていきます。無音というわけではないのですが、静寂という言葉がよく似合う。お正月はあまり外に出かけずお家でゆっくり過ごします。

さて、2022年!いよいよ始まりました。2022年はどんな年になりそうですか?私は”2021年に種をまいたモノやコトが大きく成長し実を結ぶのが2022年”だと捉えています。経営コンサルティング領域、AI&DX領域、筋トレ領域(笑)この3つが大きく大きく育っていく1年にしたいですね。以上が個人的な視点での2022年。

では、次にもう少し視野を広げて、日本にとっての2022年という視点で考えてみましょう。来年2022年の干支は「寅」。そして、ただの「寅年」ではなく、「五黄の寅」と呼ばれる特別な年にあたるそうです。

ところで、来年はただの「寅年」ではありません。ちょうど「五黄の寅」になっています。御存じでしたか。これは九星と称する中国の民間信仰と十二支を組み合わせたもので、最小公倍数が36になります。つまり36年に一度、言い換えれば寅年の3回に1回が「五黄の寅」になります。来年生まれる人、来年36歳になる人、さらに72歳になる人が「五黄の寅」です。最近は長生きなので、108歳の人もいるかと思います。

来年は「寅年」です :: 同志社女子大学 (doshisha.ac.jp)

要するに、36年に1度の強力なパワーを持った年に当たるのが2022年だということです。いいか悪いかは別として力強い動きが様々な分野で見られる1年になりそうな予感がします。ちなみにこの「五黄の寅」は36年に1度必ずやってきます。一昔前の「五黄の寅」にあたる年はどんな年だったのでしょうか?該当する年で比較的最近にあたる年をピックアップしてみました。

①1950年(昭和25年)

・できごと(引用元サイトから一部抜粋)

池田蔵相「中小企業の一部倒産やむなし」と発言、問題化。

朝鮮戦争始まる。

警察予備隊設置令公布施行

ジェーン台風、死者・不明539人

池田勇人蔵相「貧乏人は麦を食え」と発言

都教育庁、教員246人をレッドパージ。以後反対闘争激化

戦後昭和史 – 1950年・昭和25年の出来事 (shouwashi.com)

②1986年(昭和61年)

・できごと (引用元サイトから一部抜粋)

日本電信電話株式会社(NTT)、日本たばこ産業株式会社発足

日航ジャンボ機123便群馬県に墜落、女性4人生存、乗客乗員520人死亡、世界最大の航空機事故。

任天堂、ファミコンゲーム「スーパーマリオブラザーズ」発売

10月の総合卸売物価指数、35年以来最大の下落

国鉄民営化・分割反対を支援、中核派が国鉄各線で信号ケーブル切断などゲリラ行動を同時多発。首都圏と大阪の国電全面マヒ。

戦後昭和史 – 1985年・昭和60年の出来事 (shouwashi.com)

2つの年とも、いわゆる歴史的な出来事が複数発生している点に共通点がありますね。ちなみに私が個人的に注目しているのは1950年、1986年ともに経済回復の起爆剤となりうるイベントが多く発生している点。1950年は朝鮮戦争勃発に伴った特需が発生、1986年は「バブル景気」のスタートの年として記録されています。どちらの年も経済の動きが力強く推移している点がとても興味深いですね。

さて、2022年。「五黄の寅パターン」で考えると(どんなパターンだ(笑))好景気の年になるはず。コロナパンデミックで破滅的な景況感の中で好景気なんか起こらない?今更日本にバブルなんてありえない?なんとなく信ぴょう性がないかなぁ・・・(笑)

ただ、私としては、コロナパンデミックの閉そく感が漂い、人心も荒廃しきっているこのタイミングだからこその”まさかのバブル景気再来”というストーリーラインを願ってやみません。

結果はどうなるか?2022年、今から目が離せませんね(^_-)-☆みなさまにとっても明るい幸せな1年になりますように。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

吉野智人記す

年末のご挨拶~Hello! 2022

Photo by Moritz Knöringer on Unsplash

みなさん。こんにちは。吉野です。2021年も残すところあと2日となりました。今年中にできることは今年中に済ませて晴れやかな気持ちで新年を迎えたいですね。

さて、2022年はどんな年にしたいですか?年明けが迫ってくると社会情勢が不安定であっても、不景気であってもまだ見ぬ未来に対して希望を抱きたくなるのが常。今年できなかったこと、長年できなかったことにチャレンジしてみたくなりますし、なぜかできそうな気すらしますね。

しかしながら、冷静に考えてみましょう。未来は流れてくるものなのでしょうか?今年できなかったことが来年できるようになる未来が流れてくる。。。本当でしょうか?少々都合がよすぎる気がします。もしどうだとしたら、すごい世の中になりそうですね。ある意味幸せか。。。どうだろう(笑)

ちなみに、最新の物理学では過去、現在など”時間”をどうとらえているのでしょうか?その見解はかなり衝撃的です。

時間は過去から現在に流れている。時間は逆行しない。驚くべきことに、これらの常識が、物理学では通用しない。物理学の世界では、時間の逆行を禁止していないのだ。

時間は過去から現在に流れて…いない!? 物理学者の明快解説!(松浦 壮) | 現代新書 | 講談社(1/5) (ismedia.jp)

また、こういった考えもあります。

現代物理学には,時の経過という概念がないのだ。物理学者たちによると時間は流れず,単に「存在する」だけだ。哲学者の中には,時間の経過という概念それ自体が無意味であり,時間の河や流れという表現は誤解に基づくものにすぎないと論じる人もいる。

時は流れない – 日経サイエンス (nikkei-science.com)

私たちは時計やスマホを眺め、時間を確認します。そうすると、当然ですが、時間の流れは固定された揺るがない存在のように感じます。ところがどっこい、現代物理学の意見を取り入れると、”過去、現在、未来”という時間軸という考え方が実は非常にあいまいな存在であることに気づきます。

もし、時間の概念が実はあやふやだったとしたら、あと2日で新年を迎えるという感覚もあやふやになってしまう気がしますね(笑) 時間が流れないのだとしたら、すでに2022年は存在しているわけです!すごいぞ、物理学。どんとこい超常現象。

さて、2022年が今このブログを読んでいるみなさんのすぐ目の前に、いや、隣に広がっているとしたらそこにはどんな風景が広がっていますか?

私は、2021年やってきたことがさらに広がり実を結ぶ年が2022年だと思っています。ある意味2022年を作ってきたのは2021年なのですから。

2021年できなかったことを2022年こそ成し遂げたい!と思っている方もどうか安心してください。時間は固定されたものではなく変幻自在です。物理学を信頼するなら過去も未来も何も決まっていないのですから。ここからスタートしましょう。

2022年がすべてのひとにとって平穏で安らかな年になりますように。よいお年をお迎えください。本年もたくさんのご支援誠にありがとうございました。

地方「コンサル」稼業の種類と得意分野

こんにちは。今年も残り僅かですね。結局12月いっぱいまでお仕事で駆け抜けていくことになりそうです。さて、今日のテーマは「地方での経営コンサル稼業の現実」について。

みなさま、コンサルティングと聞いてどんなイメージをもちますか?なんとなく怪しい?何をやってるか分からない?頭がよさそう?いろんなイメージがありますよね。

でも、実際コンサル業の人たちがどうやって稼いでいるのか気になりませんか?特に、情報商材を販売したり,youtuber的なポジションのコンサルの人たちではない人たちって意外にその実像が分からなかったりします。

では実際、地方でのコンサル稼業はどんな感じなんでしょう?私は実際個人事業主として独立してから様々な経験をさせていただきました。その実体験を踏まえて簡単に述べさせていただきます。

なぜ、この記事を書くかというと、コンサルタントへの過度な期待を寄せてトラブルや経営や事業への効果へのマイナスや損失が大きくなることなることを減らしたいからです。経営コンサルタントはいわゆるスーパーマンではありません。当然ですが、魔法使いでもないため、売上が少ない店舗をV字回復させるという芸当は実はできないことが多いのです。

では、地方のコンサルは何をしているのか?それはコンサルを幾つかの種類で分けると見えてきます。

大まかに分けるとコンサルの種類はこんな感じですね。

①士業系コンサル

<概要>税理士、行政書士、司法書士、社労士などの資格をお持ちの方がコンサルを名乗るパターン。

<主な得意分野>創業、経営計画作成、登記、税務、人事労務など

②公的機関系コンサル

<概要>市、県、商工団体などの起業、経営改善関連の業務に携わっている方々がコンサルを名乗るパターン。

<主な得意分野>各種ネットワーキング、経営計画作成、資金繰り、融資支援、補助金申請など

③ブログ&SNS系個人コンサル

<概要>主として自身のブログやSNSを通して営業活動をしている個人がコンサルを名乗るパターン

<得意分野>情報発信支援、イメージ戦略など

④金融機関系コンサル

<概要>金融機関で勤務していらっしゃった方々が退職後にコンサルを名乗るパターン。

<得意分野>資金繰り支援、経営計画作成、融資支援、登記、財務、など

⑤情報発信系コンサル

<概要>WEB業界やシステム業界にいた方がコンサルを名乗るパターン。

<得意分野>情報発信、業務のIT化

⑥その他独立系コンサル

<概要>①〜⑤どれも当てはまらない方がコンサルを名乗るパターン。

<得意分野>人それぞれ。

どうでしょう?一口にコンサルといっても単純に括ることができないことがわかりますよね?

これからコンサルに相談してみようと思っているかたは、各コンサルの特徴をしっかり把握して、自分自身の業務課題の解決に繋がりそうな人に相談するようにしましょう。

ちなみに、売上アップや新規事業、営業支援、顧客獲得、事業戦略などを専門分野にしているコンサルは実は地方ではとても少ないのです〜 ただ、実際、経営者さまがこのご時世で、コンサルに望むことはそういった事業の強化といった攻めのテーマが多いんですよね。もし、そういった攻めの分野に精通したコンサルを探す場合は、信頼できる経営者仲間や金融機関さんに相談してみることをお勧めします。一人くらいは教えてくれると思うので。以上です。

”起業する=稼ぎが増える”とは必ずしもならない

こんにちは。起業をこれから考えている人は増えているのかな?私が個人事業主として開業した時よりは随分増えた気がします。それを踏まえて、今日のブログ記事は誰かにとって役立つと勝手に期待しています(笑) ではお楽しみください。

世の中にはたくさんの起業に関する本や官民主催のスタートアップイベントがありますが、中身は大体似たようなものになりがちです。それが悪いとは言いませんが、諸般の事情で起業にまつわる都合の悪い事柄には伏せられがちな傾向があります。地方都市の場合は特にそれが顕著に表れている気がする。

具体的には、なぜ起業でうまくいかないか?なぜリーマンショックを乗り越えられなかったか?なぜ何年たっても所得が増えないのか?などの話題。実際つぶれている会社は年間数千件以上全国に存在しているわけで。ちなみに、起業はこうすればうまくいくというのは意外に当てになりません。

こうすればうまくいくという成功パターンを編み出すための前提条件は外部環境を的確に捉えることができてかつ外部環境の変化に合わせた打ち手を講じていく、それが一昔前の成功ハウツーでした。ただし、そのハウツーはもはや通用しません。人が世界をと捉えるスピードよりも世界の変化の速度の方が何十倍も速いからです。実際、ここ数十年で、世界がフラット化してインターネットで世界中でつながり、ちょっとしたニュースが瞬時に世界を駆け巡り大事になるというシステムが出来上がってしまいました。

要するに、これからは、パターン化では乗り越えられないケースが年々増えてくのです。それならば、こうしたけどダメだったという経験から学び、そこの対策はしておく必要があるのだなと自分の考え方・思考の枠組みを広げつつ、修正しつつという行動を積み重ねていくほうが実は大切。ハウツーではなく感じ取り変化していく時代と言えるかもしれません。話題が逸れた(笑) 閑話休題。

さて、すっかり横道にそれましたので軌道修正。今日話題にしたいのはまさにこの手の不都合な話題の代表格、所得=収入についてです。あまり語る人がいないけど、私はこの手の話題を起業前からしっかりと意識することが肝心だと思っている。

起業にまつわる大きな誤解の1つに、起業=稼げる,儲かるという考え方があります。FXや仮想通貨,デイトレなどで稼いでいるごく一部個人事業主さんや、将来的な株式公開を期待され、資本金数億円以上の会社やベンチャーキャピタルファンドから大量の資金援助を受けて起業した一部の社長を除きますと、起業は必ずしも稼げるわけではありません。この傾向は地方としてであればなおさらそう。

店舗を運営するビジネスでも、法人を相手にしたビジネスでも、なんでもそうなのですが、店を構えるのと稼ぐことは全く別次元の話題です。分かりやすく言うと担当違い(笑) よく考えたらわかるのですが、どうにも起業セミナーではあまりこうしたテーマを伝えません。ただ、私はこのテーマは相当重要だと思っています。なぜならば、店を構えるなど何かを形にしたくて起業する人よりも、意識のどこかで所得上昇を念頭に、〇〇になれば、儲かるかもしれないと考えている人のほうが多い気がするからです。

所得上昇を軸にした華やかな起業ストーリーに魅せられて起業した人は意外に脆い。なぜならば起業直後、独立前の所得と比べて増えるケースはあまりないからです。数年後は分かりませんが、独立直後の所得はまずもって下がると認識しておいた方がいい。

これは私の肌感覚ですが、起業した方の所得が、高給取りの代表格として挙げられるインフラ系企業に勤めるサラリーマン、地方公務員の年収を上回るケースはかなり少ないです。私ならできる人という人も中にはいます。ただ、その人たちのように、「〇社と〇社に営業し数億円の売上をつくる。そして、私の役員報酬も上げる」などのプロセスを描けて、それを具体化実行できる人はいません。一種のスーパーマンなので。そして、地方都市ではますますいまいません(笑)

なので、起業する人は所得が減っても、今のサラリーマンよりも稼ぎが減っても、それでもそれをなしたいか?ということをぜひ問いかけるようにしてください。あなたが起業しても所得はきっと減りますよ。私だってそうでした。

でも、金融資本主義末期の令和時代、所得も大事。それ以上に大事なモノがあるから起業をなすのだ、そんなマインドを持つ人が未来を切り開いていくのでしょう。

起業は必ずしも所得が増えるわけではありません。ただ、それ以上の生きがいを生み出すことができる行動であることは間違いありません。所得にとらわれず、自らなしたいコトを大事にしてください。所得は数年後増えるかもしれないからいいじゃないですか。目先の金のとらわれないこと、実はこれが大事です。お互いがんばりましょう

追伸)定期収入がなくなることは本人にしてみると大したことがなくても、奥様や旦那様にとっては命レベルで大事に捉えているケースが少なくありません。起業を考えた際はその辺の意識のすり合わせとそれでも応援して頂くという調整が大切。

                                          中通の事務所にて記す

拝啓、これから地方で起業をしようと思っているあなたへ

こんにちは。2021年も残りわずか。12月は比較的穏やかな月になりそうだなと、スケジュール帳を眺めていたの先月が懐かしい。結局、年末までびっしり仕事の予定で埋まってしまった。コロナ以降デジタル分野や事業自体を見直そうとという動きが増えたのだろうか?秋田県内の様々な地域を飛び回り、非常に忙しい1年でした。

さて、今日は、これから起業をしようと思っているあなたに本当のことを伝えたい。なぜかというと、メディアや行政で取り上げられる起業の実情がどこかズレていると感じることが多くなったから。起業すれば満足、自分のお店ができれば満足、というタイプの人は見ない方がいいと思う。起業してサラリーマン時代よりも稼ぎたいと思っているがどうしたらいいか分からない、世に出回っている起業物語はどこか浮世離れしているから嫌だ、起業をする上で本当に大事なことを知りたいなどと思っているという人はぜひ読んでほしい。

私は5年前、生まれ育った秋田市で”コンサルタント”として開業しました。当時は”名乗れどはたらけれど益少なし”という状況だった気がします。収入はありましたが、固定費を引くと数万円レベルまたはマイナス収支。実家に居させてもらったのでなんとかなりましたが😎 実際、秋田のハローワークで出されている民間企業の求人票の給与や条件が羨ましく思えたこともありました。 起業してよかったなぁと思ったことはあまりなかった気がします。人生は半ば諦めていたかな?

ただ、このままでは終わらないし、未来はあると信じてました。思うだけでもなく実際に行動を1つ1つ実行していったことは我ながらナイスプレイだと思う。おかげさまで今は他の求人票を羨むことは一切なくなりました。知名度はありませんが、仕事をお声がけていただく人や組織は随分増え、カンパニーもファミリーもみんな基本的に幸せに暮らしています。決して最初から順風満帆だったわけではない分、語れることも多いだろうと思っています。次回から始まります。

未来を拓く戦略とは?秋田市マネジメントオフィス檜|吉野智人

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こんにちは。2021年も残り1ヶ月。どんな1年でしたか?コロナパンデミックの終息がようやく見え始めた年だったので、去年よりは希望を感じる年末になるのかな?楽観視はできませんが、来年の春、遅くとも夏頃には旅行制限も一気なくなり、また旅を自由に楽しめる時期になりそうですね。今から楽しみです。

さて、あなたは”未来”と聞いてどんなイメージを思い描きますか? 不思議なもので、どんなに社会的な不安が高まっても、私も含めヒトは”未来”に対して希望を抱きやすい傾向が強いように感じます。

・人生における未来

・ビジネスにおける未来

・日本の未来

文字にするだけでも何となく前向きなイメージが伝わってきます。ただし、望ましい未来は本当に実現するのでしょうか?たまに叶うこともあるかもしれません笑。が、年明けに掲げた目標のほとんどが達成できずに終わったり、今日も本コーナーに願望達成や目標達成術関連の本が山積みされている状況を考えると、望ましい未来は案外叶いにくいということが言えるのかもしれません。

私の経験上、望ましい未来を実現するには少々コツが必要と思っています。そのコツとは”望む未来”とセットで”戦略を作る”ことです。これは日常生活はもちろん、ビジネスでも応用できる考えになるはず。

では、戦略とは何をさすのか?これをシンプルに語るのは非常に難しい。あえてシンプルにいうとすれば戦略とはやり方ではなく、考え方を指します。”価値創造の目的で作った複数の考え方が組み合わさったもの”と言い換えることもできます。

追記)戦略を深く学びたい場合は佐藤義典さんの著作をオススメします。私は独学で事業戦略を学びました。その際、佐藤さんの著作がとても参考に成りました。英語圏の名著や成功事例を取り扱った日本人の著書を買う前に、初心者はぜひ佐藤さんの著作を!以下リンクです。

未来を形にするための戦略で必要な考え方は以下の通りです。

①誰に価値を届けるか?

:自分でも他人でもいいですし、抽象的な地域や会社でもいいでしょう。

②どんな価値を届けるか?

:自分の場合は技術向上、所得向上、など。相手の場合は笑顔や安心感などでもいいですね。

③価値を届けるためどんな行動を重視するか?

:日常や仕事の中でできる小さな行動で特に重視する項目を決めます。

④どんな結果を得たいか?

:行動の結果得体成果を具体的に描きます。

⑤振り返りはどうするか?

:成果を見極めるための振り返るチェックポイントを決めます。

以上の5つは私が個人的な経験を作ったフレームワークです。このフレームワークを駆使することで、不安定な職業とされがちな自営業、会社役員という立場で、且つ秋田県という地方マーケットを主戦場にしながらでも幸せにご飯を食べていくことができています。小さな幸せですが、潰れていないので十分です笑 

望ましい未来はただ思うだけ、待っているだけでは訪れることはありません。自分の意思で切り開く戦略があって、初めて目の前の人生にその姿が現れ始めます。戦略を描くことは自由です。あなたの人生も自由です。明るい未来を切り開きましょう。年末までどうかご無事で。

このフレームワークの使い方は機会があれば書いていきます。

VUCAな時代で未来をつくる|秋田市マネジメントオフィス檜吉野智人

こんにちは。VUCA(ブーカ)というワードを聞いたことがありますか?私はこの言葉ほど今と未来の世界を端的に表現できている言葉を知りません。個人的にはDXやAI以上に世の中に浸透してほしいキーワードです。

さて、このVUCA(ブーカ)という単語はどういう意味か?一言で言うと”未来の予測が難しい状況”を指しています。

VUCAは「Volatility(ボラティリティ:変動性)」「Uncertainty(アンサートゥンティ:不確実性)」「Complexity(コムプレクシティ:複雑性)」「Ambiguity(アムビギュイティ:曖昧性)」の頭文字を並べたもの。もとは冷戦後より戦略が複雑化した状態を示す軍事用語であったが、2010年ごろより、「VUCAワールド」「VUCA時代」のようにビジネスでも用いられるようになった。

「VUCA」の意味とは? VUCAの時代に必要なマネージャーのスキルやリーダーシップ、人材育成を解説 | 人事のプロを支援するHRプロ (hrpro.co.jp)

つまり、4つの単語の頭文字をつなげたVUCAというわけです。この4つの単語の意味をさらにかみ砕いてまとめるとこんな感じ。

・変動の度合いが高く(=Volatility)

・事象確実でなく(=Uncertainty)

・複雑で(=Complexity)

・曖昧な(=Ambiguty) 時代

収束の気配が少しずつ見えてきたと言え世界で未だ猛威を奮うコロナウイルスがもたらす数々の混乱,乱高下する株価と仮想通貨などこの単語にぴったりと当てはまる現象が令和時代に入ってとても多くなってきている気がします。例えば、日本を代表する安定企業の象徴とも言えるJRが2期連続の赤字を計上したり、東芝が3分割されることが(事実上の解体)決まるなど誰が予測できたか?

JR東日本、2期連続赤字: 日本経済新聞 (nikkei.com)

東芝・GEが鳴らす「グレート・リセット」の号砲: 日本経済新聞 (nikkei.com)

今後も長く安定されていると広く知られてきたものや、当たり前だと思われてきたことに変化の兆しが訪れたり、破壊されたりする現象は日本はもちろん、世界中で続いていくでしょう。私が仕事のフィールドとしている秋田県も例外ではないはず。

しかし、VUCAな時代で様々な社会・経済状態の激変に見舞われる中でも一人一人の生活は続いていきます。そうした状況の中で幸せに生きるためにはどういったスキルが必要でしょうか?私の意見は1つ。それは「未来を柔軟に憶測し、行動と認識をアップデートし続けるスキル」です。巷ではスペキュラティブデザインやシナリオプランニングと呼ばれたりしています。

スペキュラティブデザイン – Wikipedia

シナリオプランニングとは?実際の進め方を6ステップで解説 | シナリオ・プランニング:シナリオ・プランニングとは?|株式会社 グリーンフィールド コンサルティング(GFC) (greenfield-japan.com)

未来や会社、仕事、生き方についての”あるべき姿”など本当にあるのでしょうか?実は最初からなかったのかもしれません。社会や経済の激変の結果、こうした意識がVUCAな時代の常識になっていくのかもしれません。

状況はどんどん変化していきます。あなたや私の将来&未来もどんどん変化していきます。古い価値観や常識にとらわれ状況の変化に怯えたりうろたえたりせずに、目まぐるしく変わる”世界”の中で軽やかに踊るように時間を過ごしたいものです。

今年も残りわずか。お互いがんばりましょう。

吉野智人記

ブログを開設しました

こんにちは。この度、情報発信活動強化のためブログを開設しました。お取引先の皆様はもちろん、訪れた人にとって役に立つ情報を届けていきます。テーマは日頃私が携わっている地方中小企業向けのマーケティングの現場の話、マーケティング戦略のことなどを中心に考えています。

また、それに加えて、昨今話題のデジタル領域(DX,AI,python,スクレイピング,仮想通貨,ブロックチェーン)のテーマも伝えて行きます。ブログの情報発信が中心ですが、勉強会やイベントの開催も予定しています。

どうぞよろしくお願いいたします。