【現役コンサル直言】「やりたいこと」を仕事(=起業)にする前に知っておくべき現実と可能性①|2025年~

こんにちは。マネジメントオフィス檜の吉野です。さて、今日は真面目な記事を。最近は不景気です。一般的に、不景気の時は起業する人が増えると言われています。全国的にはどうなんでしょうか?

私が商工調停士をつとめている秋田商工会議所の職員の方から昨年雑談を交えて聞いたところ、「最近創業は増えている」とのことでした。私が拠点とする秋田市という小さなマーケットでも増えているということは全国的にも増えているのでは?と思います。

実際、私も昨年度創業をした・またはするという方を数名伴走支援をさせていただきましたので。今後も実体経済が回復するめどは全く立っていないと感じています。なので、今後も起業あるいは本業とは別の副業を始める人が増えてくると思っています。そうした方に向けてアドバイスを少々。1つ目のテーマはこれ。

「好き」と「ビジネス」の微妙な関係

好きなものに仕事をしよう!という話はかなり前からよく聞きますね。実際に新聞やSNSなどでも長年好きだったものを仕事にして、開業しました、というストーリーがフィーチャーされたりします。

身もふたもない話をしますが、好きなことや物を仕事にしてうまくいく人もいれば、うまくいかなひともいます(笑) 当たり前のことですが、こうした当たり前のことを話す人が意外と起業支援などに携わっている方ではそれほど多くないとおもうので言っておきます(笑)

なので、好きなものを仕事にするという視点は、その起業または副業がうまくいくかどうか?具体的には本人が望む収入ややりがいを得られるか?ということにはすごく大事なポイントではないと思っています。

さらに踏み込んで話しますと、好きなことを仕事にするかしないか?という視点よりも好きなことを仕事として成り立たせるためにはどうすればいいのだろうか?という視点を持ちましょう。好きなことを仕事にすることを決めるだけではなく、そこを仕事として成り立たせるには何が必要なのか?ということを深堀していくのです。

ヒトなのか?モノなのか?カネなのか?それとも売り物?売り場?売り方?の工夫なのか?という視点で考えていくといいでしょう。もう少し具体的に話しますとちゃんと事業計画を立ててみましょうという話です。本格的なものでなくても構いません。具体的にはこのポイントでやってみましょう。

月々自分が必要なお金、引き落としがかかる費用、娯楽のために必要な費用などを箇条書きにしてそれを賄うためにはどれぐらいの売上が必要なのかエクセル(GoogleスプレッドシートでもOK)ではじき出してみる。そして、その自分が「好きなこと」で稼げる売り上げはどれくらいのか?と考えてみる。

スタートしてはこれで十分ですね。とはいえ、この売上のシミュレーションを作るのが難しかったりします。この辺りはコンサルや実際にそのビジネスをやっている人から聞いたりする方がいいでしょう。あっ!当然、秋田市で創業しようと思っている人は同じような都市圏の人を参考にしてくださいね。間違っても首都圏などを参考にしないように。賃料から来店客数から客単価から違いすぎるので。はい、まとめます。

好きなことを仕事にする、ことはOK。そこから踏み込んで、好きなことを仕事して成立させることは現実的なのか?一歩踏み込んで考えてみたほうがいい。

という話ですね。私も好きだったこと(コンサルティング、経営戦略、新規事業、デジタルマーケティング)を仕事にしたタイプなので、好き+現実性を軸にして活動していけば十分好きを仕事にすることは可能だと思いますよ。

次もこの話をしていきます。ありがとうございました。

明けましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。2025年は大きな変化が始まる入口の年になります。本年も、秋田・岩手での経営コンサルティングに軸足を置きつつ、世のため、地域のため、お客様の会社、社長、従業員のみなさまの幸せを生む手伝いをしていきます。

大きな変化の風を感じながらよい一年になるように心から祈念申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いします。

マネジメントオフィス檜 吉野智人 令和7年元旦

【2024年】今年もお世話になりました

こんにちは。2024年も残りわずか。2024年は大変お世話になりました。2024年は特に信用保証協会様経由での専門家派遣を活用した経営指導を数多く、携わらせていただきました。

1人でも多くの事業者様が、困難が多いこの時代でも希望を失わずに元気に経営をしていけるようになって頂ければ幸いです。経営コンサルティングを通して、暗闇に灯が見えるような温もりと希望をこれからもたくさん届けていきたい。

私がこの事務所を秋田市で立ち上げてから来年で8年目。最初にこの事務所を立ち上げた時は、これほどの多くの出会いや経験をすることになるとはまったく思っていませんでした。来年は過去最高に前向きで楽しいチャレンジをしていく1年にと企んでいます。

みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。

マネジメントオフィス檜代表 吉野智人 令和6年12月吉日

土台作りの7年間だったと振り返る

こんにちは。2024年ものこり僅か。仕事納めはまだ先の中、久しぶりにブログを書いています。今年は昨年と同じようなことの繰り返しに見えて、着実に進歩の実感を得られた1年だったと思います。なお、1年間の移動距離は過去最高でしたね。

基本は、お客さんと会って、話して、移動しての繰り返し。打ち合わせや指導の内容は多岐にわたる。なんの仕事やっているのか仕事を形容する適当な言葉が見つからないからコンサルタントと名乗っています。

独立して7年くらい。7年前にやっていたことや7年前に思っていたことと今やっていること、思っていることは全然違うなぁとしみじみ思う。7年前や最近までは、これからこの仕事をどのようにしていくか?事務所をどのようなあり方にもっていくか?などを真剣に考えることはあまりなかった気がします。今、今、今っていう感じで日々の業務をこなしていくのが中心でしたね。

そんな感じでしたが、今年の年末はちょこっとだけ違う気がする。7年くらいにやってると見えてくる景色はまた違ってくるものだ。土台作りの7年が終わった気がします。今年も残りわずか、来年、つくっていく景色を楽しみに年末年始を迎えよう。

気が付けば、この事務所のブログを100記事を突破。これからもよろしくお願いします。

【経営支援の話】おめでとう!Aさん。あきらめないことが大事!

先日、小規模事業者さまの経営支援を行いました。この事業者様は去年からお付き合いをさせていただいています。金融機関様や秋田県信用保証協会様と協力して行う専門家派遣制度を活用した取り組みです。

私が言うのもなんですが、コンサルティングで”成果”を出すというのは難しいものです。特に、時代の変化の影響を受けて、長期間、売上アップの打ち手が分からず、取り組めていない事業者さんにとってはとても難しいのです。

結果的に、このご支援先様は見事売上アップを実現しました。難易度が高い新規営業を成功させて、正真正銘の売上アップにつながったのです。1年以上支援してきた事業様。本当によかったです。

売上というのは結果です。そこに至るまでのプロセスの中身と方向性が肝心。すぐに結果はでなくても、あせらずに継続することが肝心なんですよね。方向性が間違ってなければ時間が経てば結果は出せるのです。難易度が高い営業活動でも同じこと。

Aさん、あきらめなくて本当によかったですね!売上アップの報告と新規のクライアントを獲得した報告をするときのあなたの充実感に満ちた表情が印象的でした。おめでとうございます!引き続きがんばっていきましょう。売上アップの悩みへの突破口はあります。どんな時代でも、どんな規模でも。あきらめなければ大丈夫です。厳しい景況感が続きますが進んでいきましょう。

2024年9月、逆風に負けない!小規模事業者・中小企業が今すぐできるサバイバル術

2024年9月現在、日本の小規模事業者や中小企業は、かつてないほど厳しい状況に直面しています。原材料の価格は上がる一方だし、消費者もなかなか財布の紐を緩めてくれない。将来が見えづらい経済状況の中で、日々の経営がどれだけ大変か、身に染みて感じている方も多いのではないでしょうか?今回は、小規模事業者や中小企業がすぐに取り組めるサバイバル術を紹介していきます。

1. 固定費を徹底見直し!効率化のススメ

まず最初に取り組みたいのが、固定費の見直しです。毎月発生する賃料や光熱費、通信費って、経営において結構な負担ですよね。例えば、オフィススペースを縮小したり、リモートワークを導入して賃料を節約するのはどうでしょう?さらに、エネルギー効率の高い設備に切り替えることで、長い目で見てコスト削減が期待できます。特に製造業や飲食業の方はスマートメーターで消費電力をリアルタイムにチェックする方法があります。ぜひ見てみてください。

2. デジタルマーケティングで勝負!SNSもフル活用

今の時代、お客様のはほとんどの情報をオンラインで収集し、購買活動もネットで済ませています。こうしたトレンドは今後も変わりません。まずは、ウェブサイトのSEO対策を強化して、自社のウェブサイトやブログを検索結果の上位に表示させることが大切。もちろん、ウェブサイトではなく、Googleビジネスプロフィールを最適化したり、ローカルSEOを活用して、地元の顧客にもアプローチしていきましょう。

SNSの活用も忘れずに!特にInstagram、Facebook,TIKTOKなど、業種に合ったプラットフォームを選んで、定期的に情報発信を行うことで、ブランドの認知度を高め、新しい顧客を取り込むことができます。例えば、Instagramのリールで短い動画を作って製品を紹介したりすることもとても大事になってきています、何事も遅すぎるということはありません。まずはチャレンジしてみましょう。

3. 地元とタッグを組んで、顧客基盤をガッチリ強化!

地元とのつながりを強めることは、安定した顧客基盤を作るためのカギです。地域のイベントに参加したり、協賛することで、地元の住民との信頼関係を築くことができます。さらに、地元限定のプロモーションやコラボキャンペーンを展開すれば、地域での知名度が上がり、顧客のロイヤリティもアップします。

例えば、地元の商店街と一緒にイベントを企画したり、地域限定の商品やサービスを提供することで、他社との差別化も図れます。補助金や助成金をうまく活用するのも手です。

4. サプライチェーンを広げて、ローカル資源をフル活用

原材料の高騰に対応するためには、サプライチェーンを多様化することがポイントです。一つの仕入れ先に依存するのではなく、複数の供給元を確保することで、リスクを分散できます。また、地元の原材料や資源を積極的に活用することで、コスト削減と同時に地元経済への貢献もできます。具体的には、ローカルパートナーと提携したり、地元の農産物を使うのが一例です。

5. 新しいビジネスを模索して、未来への布石を打とう

最後に、今のビジネスにこだわらず、新しいビジネスの可能性を探ることも大事です。特に、オンラインサービスやサブスクリプションモデルの導入は、安定した収益源を確保するための有効な手段です。例えば、デジタルコンテンツの提供やオンライン教育サービス、サブスクリプション型の商品販売など、既存の資産やリソースをうまく活かした新たなビジネスモデルを考えてみましょう。

以上となります。厳しい景況感が続きますが、なんとか生き残っていきましょう♪お読みいただきありがとうございました。

第171回芥川賞受賞 バリ山行の感想

こんにちは。さて、暑い夏です。世間を眺めると、株価も暴落があったり、台風も来たりで騒がしい。そんな時は読書に尽きる。ということで、書店へ。普段は古典であったり、経済ジャンルの著作や少年・青年漫画を中心に読んでいる私。この日は、珍しく、純文学の作品をチョイス。第171回芥川賞受賞した松永K三蔵さん著の「バリ山行」。本の帯にあったセリフがなかなかパンチラインで、興味が湧いた。そのセリフはこんな感じ。

「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか!本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ!生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」

バリ山行 松永三K蔵 著

仕事のリフレッシュのために行くハイキングやトレッキングが舞台の小説ではこうしたセリフは出てこない。何やらのっぴきならない雰囲気。帯を見ると山岳小説とも書いているが、面白そう、と思って手に取った。

さて、肝心の内容だが、ネタバレしない程度に言うと、山岳小説の要素:それ以外の要素=7:3くらいの小説となっている。山岳小説というと、ちょっと取っつきづらいが、とても読みやすい。たまに専門用語も出てくるが、スマートフォン片手に検索しながら読めば解決。主人公は会社勤めのサラリーマンさん。そして、第二の主人公というべき妻鹿さんを軸に物語は進んでいきます。ハッピーエンドという感じの話ではないが、バッドエンドという結末でもありません。

山、というかバリ山行の魅力に取りつかれた妻鹿さん、ひょんなことから山登りをはじめた主人公・波多さん。山登りをきっかけに今まで自分が知らない世界を楽しみ、バリ山行(バリエーションルート:一般的な登山ルートではなく、自分の経験と感覚で道標やマーキングなどを見つけて登山するやり方)にも参加することに。同時に会社の状況も変わり。。。

という感じ。山の素晴らしさというより、山というどんな感情もどんな人も飲み込む非日常要素が強い空間とそこに集う人々の底知れない感情の深さやややこしさを感じた作品だった。思えば、私も東京の企業に勤務していたときに、山に登りたくなったことがある。仕事がうまくいかないときほど、それを忘れたいために山に行きたくなるという心理。それで何が解決するわけではないのだが、登って、汗を流して山に飲まれたいという衝動は仕事で行き詰まりを感じる社会人ほどこうした行動は共感するのではないかな?

山登りは命にかかわることが多い。著作中でいうところの生命の危機を感じる場面が多い。崖とか滑落とか危ないよね。雪崩もあるし。それに比べれば、日々の仕事は直接生命の危機を感じる場面は、一部職業を除けば、多くはない。その代わり、仕事をなくしたときのストレスや先行きの見えない不安などを抱えた際のダメージは想像以上に重い。場合によっては心身を病むケースも少なくない。山にある危機よりもある意味重い気がする。山は底知れぬ怖さを持つ存在であるが、それ以上に今はこの社会のシステムそのものが山すらも飲み込んでしまうほどの複雑怪奇な場になってしまったのかな?そんなことも思いました。

もしそうだとすると、自分一人で決断し行動することができる「山」という場所はある意味で避難施設みたいなもんかもしれない。山ガールとかが数年前から流行っていることは社会のシステムに病む人たちが人知れず増えていることも影響しているのも知れない。

ただ、山はきっと答えはくれない。薬も与えない。邪魔もしない。ただ、たたずんでいるだけ。正解も不正解もない。世の中がめんどくさくなればなるほど。山に魅せられる人が増えていきそうな気がする。正解不世界はないし、あなた次第って観点で見ると山は人生みたいだな。バリ山行に目印はないけど、人生にもないもんな。人生山あり、谷ありとはよくいったものだ。ハイカーとすれ違っても基本は孤独だもんな。山は不思議な存在だ。人生も不思議に満ちている。そんなことを感じました。ぜひ読んでみてください。

WANTS AND FREE(秋田県横手市にあるセレクトショップ)へ遊びに行きました。

こんにちは。久しぶりのブログ更新です。先日、秋田県横手市にあります、セレクトショップ、WANTS AND FREEさんに遊びに行ってきました。秋田にこんなおしゃな場所があったのか!と思うほど、最高にいい意味で秋田らしくないオシャレな空間でした。

パンクロックやヒップホップなど欧米のストリートカルチャーが好きである私。とはいえ、ハイブランドなる存在はまったく知らない(笑) 普段はUNIQLOや無印良品で服を賄うことが多い。場違いな印象はぬぐい切れないまま、まずは体験と思って行ってみました。入ってビックリ、お値段がお高い洋服っていろいろと生地やシルエットが本当に違う。素人が見てもすぐわかります。まだまだ未知の世界ってあるもんだ。世界は広い。オンラインショップで数あるブランドはチェックできますよ。素敵空間。見てるだけで楽しいものだ。昔、秋田のフォーラスにあったタワレコでお目当てのCDを探すようなあの感覚に近い。

接客も大変すばらしかったです。スタイリングの提案が本格的にできる店員のみなさん、日ごろ多くの研鑽を積んでいるのでしょう。おしゃべりすることが接客ではないんだよなぁ、と感じます。相手の魅力を引き出すための舞台装置がアパレルやスタイリングの本質と考えられているのでしょう。服、靴、欲しくなっちゃいますね(笑)

1枚数千円の洋服が当たり前の世の中になりました。コストパフォーマンスという言葉も流行っています。安いころは悪いことではない。一方、一枚数万円のTシャツも世の中にあります。必ずしも知られているわけではないが、それは着実に存在していて、愛着をもって来ているファンの人も存在している。いたずらに高級品を崇める風潮は好みではないが、好きなブランド、強い愛情のうえでいい値段のする逸品を購入する風潮は素敵だ。長い間ずっと着れる、ハイブランドのTシャツを大切に日常で着こなす生活もまた素晴らしい。そんなことを思い、世界が広がった時間でした。

【2024年度】秋田コアビジネスカレッジ授業スタートしました!

こんにちは。吉野です。さて、昨年度から担当しております、秋田コアビジネスカレッジ様での授業、今年もスタートいたしました。ネット販売という授業を月1回程度教えています。

去年から始まったプロジェクトでして、とても楽しい時間を過ごせました。そして、改善点も多く見つかり、今年はその辺の改善しつつ、より充実した授業を展開できるように心がけています。

今年は、授業の中での私が話す「デジタルマーケティング理論」の時間を若干減らし、生徒たちに、自由に考えてもらう時間や実際にネット商品を販売したり、宣伝活動をする時間を長くとる予定で考えています。

さてさて、今年はどんな商品が飛び出すのか!?こうご期待。グループ決めも無事に終わったので来月からいよいよ本格スタート!生徒の皆さん1年間よろしくお願いします!

【ご報告】支援先の事業者様が第13回小規模事業者持続化補助金採択されました

こんにちは。支援先の事業者様(秋田市・建設業)がこの度、第13回小規模事業者持続化補助金に採択されました。小規模事業者持続化補助金の支援は数件させていただいています。広告宣伝費・ウェブサイト制作費・改装費などに活用できる補助金です。申請相談ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。引き続きよろしくお願いいたします。