非体育会系のアラフォーが筋トレを始めて2年①

こんにちは。2年ほどまえから筋トレを行っている。きっかけは2つ。30歳を超えて代謝が落ち、太りそうだったから、もう1つは仕事の中で長距離移動が多くなり、疲れが溜まりやすくなり、仕事に支障が出そうだったからだ。車での移動で2時間くらい移動したあと、打ち合わせを開始!という仕事が増えた。体力が落ちてくると移動だけで疲れる。なるべくお客さんには疲れている様子は見せたくないが、自分自身にごまかしはきかない。そして、当然、仕事のキレもイマイチになる。

私の場合、コンサルタントという職業をしていますので、どうしても打ち合わせでは頭も体力も使う。運転で疲れて、肝心要の打ち合わせの内容はイマイチだったというのはダサいというより申し訳ない。何か決定的なミスがあったわけではないが、これはいかん!と。というわけで筋トレを始めることした。だって、打ち合わせの時にキレがなくて、どよーんとしている人と会っても元気にはならないし、クライアントの事業にとってプラスになるとは考えにくい。反面教師的には役立つこともあるかもしれないが。私は仕事の時は元気でいたいし、クライアントにも元気でいてほしい。そして、まだいけますよという可能性を無理せず自然に届けたいのだ。そのためには、心身ともにコンディションが整っていないと人様に可能性を届けるお仕事はできるはずはない。8割方、いい感じのコンディションで心身ともに健康な人を目指す必要がある。

しかし、最初から筋トレと決めていたわけではない。運動が必要なわけだったからだ。極端な話、水泳・ボクシング・ランニング・登山などなどいろんな選択肢はあった。その中で、なぜ?筋トレだったか?主な理由はかうだ。

①どんな人でも努力すればできそうだったから(俺は球技や持久系運動は苦手)

②続ければ長期的に体形を整えることができそうだから

③準備がそんな要らない(ユニフォームや器具)

そんな感じだった。ということで筋トレを始めることにしたのだ。とはいえ、我流でやってもうまくいくはずはない。しかも私の場合は、もともと運動をしていたわけでもないし、部活をやっていたわけではないし。というわけで、環境はきちんと整える必要があったわけだ。環境はきちんとしたものを!ということで、事業=私自身への投資と考えてパーソナルトレーニングを受けることにした。~続きます。

【報告】秋田商工会議所でセミナー講師を務めました

みなさん、こんにちは。季節はすっかり秋。今年の夏は暑かったので本当に秋が来るか?若干不安でしたが、ちゃんと来ましたね。秋。よかったです。

さて、昨日、秋田商工会議所様が実施する「伴走型小規模事業者支援推進事業 IT活用塾」にて講師を務めさせていただきました。約20名の方がご参加してくださいました。今回はHTMLやCSSなどの知識がなくてもホームページを作成することができる、いわゆる「ノーコード・ホームページ作成」をテーマに話しました。

久しぶりの講演でしたが、参加者の皆さんのやる気が感じられいい時間だったのではないか?と勝手に自認しています。一昔前は数十万円かけて作っていたホームページが、今は無料でできるようになったということを小規模事業者のみなさんに伝えられてよかったです。ありがとうございました!知っているだけで状況が改善するということもありますので、事業者様にとっても日々の勉強はやはり大事だと改めて感じました。このセミナーは第2回、第3回と今月続いていきます。貴重なお時間をいただいておりますので、「参加してよかった」と感じてもらえるようにがんばります。

セミナーリンク

IT活用塾のご案内 (akitacci.or.jp)

秋田コアビジネス専門学校の文化祭@ALVEへ行ったよ

こんにちは。先日、秋田コアビジネス専門学校の文化祭へ行ってきました。学校の文化祭なんて何年ぶりでしょう。お世辞にも学園生活を謳歌するタイプではなかった私。でもね、さすがに年齢を重ねれば人間変わるもんです。行く前から結構楽しみでした。緊張したけどね(笑)

さてさて、会場に着きますと学生の若いエネルギーが満ち満ちていた!社会の中で働き、その対価を得ることも大切ですし、プロミュージシャンなどのイベントも素敵ですが、おカネをあまりかけずに手作り感満載の学生さんたちの出し物や企画もいいね~

行く前までは、若干のアウェー感を感じていましたが、会場に着くと普段授業をしている生徒たちや同僚の先生たちが喜んでくれたので一安心(笑) よかった、よかった。生徒たちもみんな楽しそうでした。ちなみに私がやったのは人生ゲーム。生徒たちが作成した生々しい人生ゲーム(笑) 介護やら年金やらの要素が散りばめられていてなかなか遊び甲斐がありました。何より生徒たちの元気な顔が見れて先生、一安心。行ってよかったな♪

季節はいよいよ秋。充実した秋を過ごしましょう。

ChatGPTを仕事に生かすのはコツがいる

こんにちは。吉野です。

ChatGPT、私たちの日常に革命をもたらす可能性を秘めたAIツールです。しかし、使い方次第で、これが使えない場合もあるのです。今回は、ChatGPTの潜在能力を最大限に引き出す条件と、それが私たちの日常生活でどのように役立つかについて記事をまとめてみます。

ChatGPTは使えない?

ChatGPTは、誤解を招くことがあるかもしれませんが、使えないということはありません。しかし、適切な条件と使用方法を選ばない限り、その真価を発揮することは難しいかもしれません。

ChatGPTは条件次第で使える

ChatGPTは、適切な条件次第で非常に有効になります。条件が整った状況では、驚くほどの能力を発揮するでしょう。では、どのような条件が必要なのでしょうか?

ChatGPTを有効に使える条件(ブレスト、KJ法)

ChatGPTを最大限に有効活用するためには、ブレインストーミング(ブレスト)やKJ法のような創造的なプロセスが必要です。これらのプロセスによって、ChatGPTはアイデアの生成、情報の整理、問題の解決に役立つことがあります。例えば、新しいプロジェクトのアイデアを出したり、市場調査データを整理したりするのにChatGPTを活用することができます。

ChatGPTは電卓みたいなもの

ChatGPTは、情報を取得し、整理し、提供する点で、電卓のような存在と言えます。計算やデータの操作に関して非常に有能です。ただし、それはあくまで情報を提供するものであり、その情報を活用するのは私たちの役割です。この点を理解し、ChatGPTを情報処理のツールとして利用することが重要です。

有能だが融通は聞かない秘書だと思って付き合う

ChatGPTは、有能な秘書のような存在です。情報提供に関しては非常に頼りになりますが、融通が利かないため、その情報を適切に活用する能力が求められます。私たちはChatGPTを使いこなすマスターとして、情報を受け取り、判断し、適切に活用するスキルを磨いていくべきです。

まとめると、ChatGPTは使い方次第で非常に有効なツールです。適切な条件や創造的なプロセスを活用し、情報を収集・整理する際に役立てることができます。ただし、それを使いこなすのは私たち自身であり、ChatGPTは私たちの助け手であると考えましょう。情報時代において、ChatGPTは私たちの知識と創造性をサポートし、新たな可能性を切り拓く手助けとなることでしょう。

良い秋をお過ごしください(^^)

漫画『正直不動産』の永瀬君。

漫画をよく見ます。以前と比べればペースは落ちましたが、週刊少年ジャンプから青年漫画誌・アプリ漫画まで暇があれば見ています。漫画というのは社会を映す鏡だと思う。比較的、政治経済が落ち着いているときは不穏な漫画は割と少なく、冒険活劇など王道少年漫画系や恋愛系漫画が多くなる。一方、今みたいなVUCAな時代はどうか?これは私の感覚だがおどろおどろしい漫画が多くなる。呪術廻戦とか時代が違えば、そこまで流行らなかった気がするし、憎しみからの復讐のようなテーマが多くなるのだよね。あとは今まで知らなかった業界や世界の闇をOPENにしちゃう系。弁護士業界でも不動産業界でもなんでもあるね。

それで、タイトルの漫画。ドラマにもなりました、『正直不動産』。以下、あらすじをご紹介。

不動産業界の闇を曝け出す皮肉喜劇!!
営業に必要なこと以外、客に見せも教えもしないーー
そんな不動産業界に前代未聞の爆弾が、いま炸裂する!!
登坂不動産のエース営業マン・永瀬財地は
嘘を厭わぬ口八丁で売り上げNO.1を叩き出す凄腕だった。
だが、とある地鎮祭で石碑を壊して以来、
嘘が上手くつけなくなってしまった…!!
千三つと言われる海千山千の不動産業界で
かつての成績が一気に低下する中、
永瀬は、嘘が上手くつけない正直営業で苦戦するが…!?
不動産屋の裏側を全部ぶっちゃけちゃうニュー・ヒーロー、誕生。

正直不動産 1 | 書籍 | 小学館 (shogakukan.co.jp)

お客様に真実を語ることなく口八丁で不動産を売りまくるTHE・信用ならぬ営業マンだった主人公の永瀬君がある日突然、正直者になってしまい、本音しか言えなくなってしまうというのが大雑把なストーリー。不動産など単価がめちゃくちゃ高い業界は、傾向として、すべての情報をお客様に伝えることは難しくなってしまいがち。これは都合悪いから伏せておこう、とか、お客様に意図的に伝えない情報も多い。だから、当然トラブルも多くなる。この漫画ではその辺のトラブルを1つ1つ紐解き、不動産にまつわる不都合な真実をお客様に伝えていきながら進行していく。

嘘をついたりするのが当たり前の営業スタイルであった人がある日突然、本当のことしか言えなくなるのは大きな変化だ。この漫画、主人公の永瀬君の精神的な成長を見守り、そして、不動産業界の表裏をストーリー仕立てで学べるので面白い。

漫画を見て気づいたのだが、この本音しか言えない主人公、全部ではないが、どこか自分に似ている。私も正直なことしか言えないタイプの人間。特に仕事に関してはそうだ。例えば、売上拡大をしたい、という事業者さんと出会ったとしよう。要するにこれはビジネスチャンスだ。だから、当然、受注するべく嘘はつかないまでも相手の期待感をくすぐるトークをしながら利益確保へ向かうのがいい。嘘はつかないまでもあえて自分の仕事を広げるために不都合なことは言わないでしょう。

私の場合、私が本当に関わってこの事業者さんの売上が果たして上がるのか?本気で考える。そして、そのうち、売上拡大は結果的に事業者さん次第です。私のコンサルティングで売上アップに寄与できるパーセントはせいぜい1%~20%程度。事業者さんがやる気になればコンサルティングなんて究極不要ですよ。とか言っちゃう。そして、〇〇から取り組むのがいいと思います。とか言っちゃう。継続的に関わることでキャッシュになるきっかけが生まれるとしても、すぐにアドバイスしがち。商売でコンサルティングをやっているのではないので営業は実はそんなにうまくないのだ。ただ、お客さんからは感謝をされたり、何やら誠実な人だと思っていただけることが多いので、お付き合いさせていただくお客様はある程度は残るのだ。

この前も言われたのが、なぜ私と話したいのか?と聞くと「優しいし元気が出るから」とのこと。コンサルティングというより別の職業をやっているようだ。売上拡大のコンサルティングと名乗りつつも、売上拡大の難しさを説いたり、〇〇は売上拡大につながらないのでやめたほうがいい。コンサルタントは信用ならん人種だ。コンサルティング費用払うよりだったらこうしたほうがいい。とか言っちゃう私にも正直不動産で永瀬君に乗り移った神様がついているのだろうか?それは、悪くない。正直なことを話してお客様に受け入れてもらって、それでお客様の役に立てるなら万事OKだ。お客様の役に立つことをすればお金は発生します。これは本当。正直に誠実にお客さんの儲けになることを伝えていこう。俺のコンサル以外でもいいコンサルや、よいやり方があればどんどん伝えよう。

正直不動産、漫画読んでみてね。

”ハンチバック”作者・市川沙央さんのインタビューを読んで

こんにちは。気が付けば9月になりました。2023年もあと3か月ちょっと。今年の秋田は猛暑であったので、早く夏が過ぎてほしいと念じていた。その結果、時が進むスピードが速まり、途中から年月を経過するスピードが速くなったのではないか?と疑いたくなるなるほどだ。もし、私以外にも最近時間が経つのが早いな、と感じている人がいたら謝ります(笑) すみません、それは私のせいです。

冗談はさておき、9月になると無性に本が読みたくなる。夏の暑さを抜けて、涼しくなったタイミングだからか?そして、本を読むなら、電子書籍や週刊誌ではなく、できればハードカバーがいい。そして、淹れたてのコーヒーを飲んで、書斎で読みたい。物欲はあまりないタイプだが、こうした時間づくりに対する欲はとても強い私。今、読みたい本はたくさんある。昔と比べて、ビジネス書を買う回数はめっきり減った。ビジネスは読むよりもやるに限ります。補助的な意味合いで読むのは賛成。最近読みたいのは純文学やSF小説,料理や園芸に関する本。年を重ねるとそうなるのか?そうではなくて一時的な嗜好の変化か?

読みたい本の1つは、第169回芥川賞を受賞された市川沙央さんの「ハンチバック」。内容に興味を持ったというのもあるが、市川沙央さんが持つ強いパワーというかその辺に惹かれたのが読みたい理由としては大きい。文学作品の論評はできないので、書いている人の魅力を体感したいから読むというのが私の読書スタイル。そんな市川沙央さんに興味を持つきっかけになったのがこのサイトのインタビュー記事でした。初めて見ましたがいいサイトですね。好書好日|Good Life With Books (asahi.com)その中で市川沙央さんが小説家になりたい人へのアドバイスを語る記事がありました。そのアドバイスがこちら。

「『相転移』という言葉が好きなんです。水を温めるとやがて沸騰して水蒸気になるように、すぐに成果に現れなくてもエネルギーを注げばいつかは劇的な変化が訪れる。そう励ましてくれる『タイムトラベル少女~マリ・ワカと8人の科学者たち~』というアニメの第7話は、挫けそうになった時におすすめです。20年もしつこく書き続けていれば、相転移できるみたいです。できなかった場合は特級呪物が生成されるのでおすすめは絶対にしません!」

書好日|Good Life With Books (asahi.com)

市川さんは20年以上執筆をし続け、何度も文学賞に応募したらしい。入選を狙った執筆という理由ももちろんあったろうが、20年以上となるともはやそうした領域を超えた凄みを感じます。私はこのインタビューではじめて相転移という言葉を知った。いい言葉。結果、できなかった場合は特級呪物ができあがるというオチもナイス。]

1つの物事を続けるというのは単純だが簡単ではない。しかし、それを続けたらどこかで意図せずエネルギー量がドカンと増えるタイミングを味わうことになるのかもしれない。読書もこれに似ている。何百ページも読み続けていくと途中でその物語の中に入り込みすごいカロリーが消費され感情が大きく動くタイミングがある。それが読書の醍醐味とも言えますね。

小さな努力を積み重ねが、やがて大きなエネルギーをもたらす、仕事でも人生でもこれは通じるものがある。仕事に疲れた時や地味な努力が報われないときこそ続けよう、勇気をもらった市川さんのインタビューでした。さて、秋もがんばりましょう。みなさんもたまに読書してみては?よい秋をお過ごしください。

家庭菜園のエダマメがKIRIN 一番搾りを連れてきた話

こんにちは。夏が終わるようで終わらない2023年8月。お盆を過ぎると夏の暑さもひと段落というのは昔の話になりつつある。むしろ、熱さがひと段落上がってきている気がします。比較的暑さには強いほうだと思っていますが、キツイね(笑) ただ、これは文句を言っていても仕方がない。逆にこれを転機と捉えて暑い夏に向いている作物などを育てて楽しもうと考えています。

それで、表題の件。今年から超小規模な庭菜園をはじめました。サニーレタス、ナス、トマト、いも、枝豆、バジルなどを自由に育てています。うまくできなかったものもありますが、半分くらいはうまくいった気がします。上出来、上出来。なかでも好調だったのがエダマメ。すくすく育ちましてね、熱さにも負けず。地植えしたエダマメのほうが元気であったのは興味深い。勉強になります。

そして、このエダマメ、そこそこの量が収獲できました。私は奥さんと2人なので全部食べるのは一苦労。そこで、このエダマメをお隣さんのTさんにおすそ分けすることに。基本的に友達が少ない私なのですが、お隣さんのTさんとは仲良し。ちょうど、外にいらっしゃったのでおすそ分け。自慢じゃないが完全無農薬のエダマメって割と貴重だよね、家庭菜園ならでは。そのTさんも大変喜んでくれました。自分がつくったものを人が喜んでくれるってうれしいものですなぁ。

それでややあって、お隣のTさんがお礼にとKIRINの一番絞りを持ってきてくれました。全く予想していなかったのでとても嬉しかったですなぁ。エダマメが人と人を結ぶ接点になった気がします。ありがとう、エダマメ。美味しかったなぁ、一番搾り。こそっと始めた家庭菜園のエダマメが一番搾りを連れてきてくれたのは不思議ですね。経済原理からは生まれないイベント。人生は奥深いなぁ。

【人生はまだ始まったばかり】味わい深い人生を送りたいものだ/@阿佐ヶ谷・老舗喫茶2023夏

すっかり忘れていたが、私は今年36歳になった。ついこの間までは25歳くらいだと思っていたが、その感覚から早10年以上経っていたわけ。20代から今までで人生で一番印象に残っているのは「仕事」。他はあまり印象にない。これはそれほど「仕事」でうまくいかないことが多かったからだ。仕事においては悩み多い時間を過ごしてきた。サラリーマンとして組織の中で出世できるタイプとは程遠く、若いころに勉強をして資格や技能を得たり、地方でよくある地方公務員試験に合格できるほどの能力も適性もない。今でこそ、将来には特に何の不安もない精神状態ですが、20代は真っ暗闇を一人でトボトボ歩くような状態であった。

ただね、そんな私でもさすがに36歳にもなれば徐々に仕事に関する悩みは減るわけでして。徐々に人間関係が作れてくるわけで。結果的に、お仕事の作り方も分かるわけで。毎日、忙しいのは忙しいのだが、昔ほど悩むことは少なくなった。それは多分、曲がりなりにも田舎の秋田で、個人事業主として6年以上活動してきたことが影響している。たいへん良い経験をさせてもらった。

うまくいかないことや悩みが多い時はある意味幸せだと後になってから思う。現状うまくいっていないとしても、それを乗り越えていく未来という期待で何とか走れる。そう、ある程度の悩みを前へ進むための推進力となる。ただ、私のようなビジネスへたっぴでも、経験を5年以上していけば、うまくいかないことは駆け出しのころに比べれば徐々に少なくなる。うまくいかないことも当然あるが、全体としてはうまくいくことが増えていくような気がする。たとえるなら時速60kmで車を運転するのが最初は大変だったが、いつの間にか時速60kmで常時運転するのが普通になるという感覚に近い。

そうすると、なにが起こるか?自由な時間が増えてくる。趣味に没頭出来たり、本を読んだり、旅行をしたりする時間がとりやすくなるのだ。ついつい、忘れがちだが、人は何も仕事をするためだけに生きているわけでない。「嫌われる勇気」で一躍有名になった心理学者アルフレッド・アドラーは人生の課題を3つ挙げている。仕事、交友、愛の3つ。そう、仕事は3つのうちの1つに過ぎない。人生、やることが他にもあるのだ。そう、人生は思いのほか自由なのを時々思い出そう。

そんなわけで、今年の夏はとことんのんびりしようと決めていた。と言っても、家で寝て過ごしたいとわけではない、県外に行けるうちに行ってみよう、旅をしようという話。仕事のために行く出張でもなく、友達に会うわけでもなく、ただの旅。ただの旅っていつでも自由。そんな自由をたまに味わいたくなるのが人生のサガ。

もともとぶらりひとり旅は得意中の得意。弾丸日程でいろんなところに行ってきた。それで、その中の1つが東京。何気なく聞きたい講演会があったのでふらりと行くことに。とは言え、そんな長い講演会ではないので時間は余る。どこへ行くか?いろいろ考えたが、あまり浮かばない。最終的には奥さんのお使い含めてぶらぶらすることにした。奥さんは珈琲が好き、珈琲豆もこだわりが強い。そして、知り合いも多い。奥さんが大好きなお店と珈琲イベントで知り合った人のお店に遊びに行くことに。

大好きなお店も珈琲イベントで知り合った人のお店もどちらも東京・阿佐ヶ谷にあった。うだるような暑さの東京だった。阿佐ヶ谷も暑かった。JR阿佐ヶ谷駅からてくてく徒歩10分程度。目当てだったお店に到着。知る人ぞ知る名店の喫茶店。とは言え、全く格式ばったお店ではなく、静かで居心地のよい不思議な空間。当然、珈琲も絶品。マスターと奥さんが2人で切り盛りしている。聞いたところによると、奥さんは午後から接客に参加するらしい。私が行ったのは昼前後。なので、まだマスター一人であった。

1人で珈琲の旨さにうっとりとしていて、すっかり奥さんのお使いを忘れそうになったので慌てて本来の目的に立ち返る。抽出作業がひと段落したころを見計らってマスターに話しかける。実は以前、奥さんと2人でこの店に来て、談笑させていただいたこともあるのだが、そんなことを覚えてないだろうと思いつつも話してみる。結果、マスターは覚えていてくださった。有難い。

それで、その流れでコーヒー豆の注文そこそこにマスターと談笑。何を話していてそんな話になったかは全く覚えていないのだが、なぜかこのお店を立ち上げるときの話を聞かせていただけることに。以下、覚書。「本当はもっと街中に出したかったんだけど、当時(おそらく1970年代頃)はお金もなかったからさ、不動産屋さんに阿佐ヶ谷のこの物件を紹介されましてね。今、このお店から見えるケヤキがあるでしょう?あのケヤキがまだ全然育ってないころだったね。確か、不動産屋さんの人がさ、いつかはこの通りは表参道みたいにすごい通りになるはずです。なので、お店にはぴったりです。とか言っててさ(笑) 表参道にはならないだろうって思ったよ。ただ、ここに出すかと決めて、30年以上やってるね。当時で、1坪100万円くらいの保証金だったかなぁ。あのケヤキも随分おっきくなってね。このケヤキと一緒に育ってきたんだよね。」

そんな話をしてくれたわけで。その時お店にはマスターと私、2人しかいなかった。そして、2人でぼーっとそとのお店から見えるケヤキを見ながらお話しを楽しませていただきました。これはお金では買えない時間ですね。自分のお店の年月とケヤキの成長を重ね合わせてそれを人に語る、味わい深い人生を送ってきた人にしかできないでしょう。退店のときも「秋田からわざわざこんなところまで足を運んでもらってありがとうございました。」と一礼をしてくださった。その道のプロ中のプロで、この方にあこがれる珈琲業界の方も多いらしい。畏れ多い。こちらこそありがとうございました。

いいねとか、お金とかが多いとか少ないとか、住んでるところや乗っている車が高いとかどうとか、私は素敵だとかどうとか、あいつは嫌いだの好きだの、いつからかそんな話をする人が爆発的に増えた気がする。成功することも大事だが、成功するよりも夏、阿佐ヶ谷でお話ししたマスターのように味わい深い人生を送る方がもっと大事だ。味わい深いのが当たり前の贅沢な人生を送りましょう。成功に捉われず、心豊かに。そんなことを思った旅でした。

”美酒の秋田”の礎を作った御方・2代目伊藤忠吉のご紹介【秋田の偉人】

みなさん、こんにちは。吉野です。すっかり梅雨ですが、いかがお過ごしでしょうか?私は家庭菜園の野菜を収獲したり、ぬか床をつくったり、たい肥作りをしたり、日本酒を飲んだりと秋田らしい日々を満喫しています。仕事も大事ですが、損得は求めず、日常生活を楽しく過ごすことはとても大切ですね。前回のブログ記事にも書きましたが、FIREよりも大事なことはたくさんあるのです。ぬか床、うまくできるといいなぁ。アボカドをぬか床に漬けて食べると絶品らしい、ぬか床、楽しみです。

さて、ガラッと話題を変えます。秋田県と言えば、みなさん何を思い浮かべますか?人によっていろんなイメージがあると思います。メジャーな回答だと秋田美人、あきたこまちとかそんな感じかな?それと同じくらいイメージを持たれているのは「日本酒がおいしい県」というイメージです。

最近ですと、新政さんの活躍によってそのイメージをさらに確立させた感がありますね。私も新政さんのお酒は本当にたまーに頂きますが本当においしいです。もちろん、他の秋田の酒蔵のお酒のおいしいですよ~(^^) えー、ただの酒好きの感想ですが、米っぽくて艶っぽいお酒が多い。

ところがどっこい、実は、秋田は最初からおいしいお酒を作れていたわけではありません。秋田県に湯沢市という街があります。今も酒蔵さんがあって美味しいお酒をたくさん作っていて、美酒の秋田県にふさわしい街なのですが、、、明治時代はそうではなかったようだ。先人の努力があってそうなったのです。明治時代の湯沢市の酒造りはどうだったのか?以下、湯沢市役所さんのウェブサイトから。

そのころの湯沢の酒づくりの技術は低く、たくさんの酒をくさらせてしまうことがあったり、地元でしか販売しなかったりしたため、経営がうまくいかず酒屋をやめてしまう醸造元も出てきました。また、湯沢の酒は灘(兵庫県神戸市灘区)の酒と比べて品質が良くなかったので、一流の料理店や旅館では扱ってもらえなかったのです。

湯沢市役所ホームページから引用

今だと考えられないですね。秋田県民の私も知らなかった。やはり、今享受している文化の恵は先人のみなさまの努力があってこそのものなのだと実感します。そんな湯沢市の酒造りを変えるべく奮闘したのが伊藤忠吉さん!湯沢の銘酒・両関の娘婿さんだったそうな。当時からお酒造りの技術が優れていた兵庫の灘にお酒造りを学びに行って、何度も失敗を重ねて、湯沢の気候にあった「低温長期醸造法」を開発。その結果、湯沢のお酒造りのレベルが上がり、酒類品評会で賞をもらうまでになりました。

伊藤忠吉さんは自ら生み出した醸造法を秘密にすることなく、見学に来た人に惜しみなく伝授していった。今風に言えばオープンソース。その結果あって、秋田県だけでなく、東北地方の日本酒造りもどんどん盛んになっていったという。また、秋田営林局とも連携して、秋田杉の樽を使った香高い日本酒づくりも研究していたようです。

もし、この人がいなかったら、美酒の秋田というイメージはなかったかもしれない。やはり、郷土の歴史を学ぶことは大切だなぁ。先人に感謝しながら日本酒を楽しみましょうね。

【刺さるぜ、後藤新平の名言】FIREよりも大切なこと、その昔、日本にはあった

こんにちは。最近、ふと考えることがあります。とはいっても難しい話ではありません(笑) 単純な話、私が小さいころと比べるとお金を貯めることについて、この時代は随分ニーズが高まっていると感じています。お金の話、多いですよね。退職金、ボーナス、年金、投資、NISA、FX、億り人、仮想通貨、不動産投資,デジタル円,新しい資本主義etc….んで、そういう価値観が主流の現代だからこそ、金融資本主義に則り金融資産増やす以外の価値観って日本になかったっけ?と考えている。

表題にもしましたが、2010年代から話題を集めているFIRE。諸説ありますが、FIREとは Financial Independence, Retire Early movementというワードの頭文字をとったもの。働かなくてもいいくらいの金融資産を投資などで稼いで早期退職してのんびり暮らすという意味。FIRE発生に必要な金額は3000万円くらい。日本でもこうしたFIREを目指す人が増えてきてた気がします。金融資産を増やしていけば「自由」がつかめると思う人が日本にも多くなったのか。

私が小さかった頃(バブルが弾けて長い不況のトンネルをくぐり始めたころ)は、今ほど金融資本主義が成長していなかった。それゆえ、結構別の価値観があった気がする。うまく言えないが「徳を積む」的な生き方を推奨する時代の空気感。二宮金次郎的なものが理想とされているような、それだ。そして、金融資産の多い少ないというのは今ほどの影響力をもっていなかった気がする。それがいいとか悪いとかではなく、要するに今とは違う価値観が主流だったころが日本にもあったのだ。今では思い出すのも難しいほど時代は変わった。では、このままか?このタイミングでは将来、金融資本主義が将来どうなるか?はさっぱり分からない。しかし、おそら、金融資産中心の価値観は根強く存在していくだろう。

ただ、そんな中でも1つ織り込んでおかなければならないことがある。価値観は時代と共に移り変わる可能性があるということだ。数十年スパンでトレンドなんてすぐ変わる。2040年代、FIREなんて死語になる可能性もなくはない。今の1億円が100円になったり(笑) いや、それは可能性低いか(笑) そんなことを考えているうちに、後藤新平の言葉に出会った。(後藤新平はいろんなことをやりましたが、関東大震災で壊滅的な被害を受けた東京の復興を担ったのが後藤新平。後藤新平はちなみに、岩手県出身)

金を残して死ぬ者は下、事業を残して死ぬ者は中、人を残して死ぬ者は上

昔の日本人の価値観が垣間見える言葉だ。人を残して死ぬとはいったいどういうことか?金ではなく、事業でもなく、人。これはなかなか芯喰っちゃっている。「金を残してFIRE」という価値観に染まっている私含めた今の日本人はこの言葉から忘れていた大切なことを学べる気がする。

大切な価値観とは「人」にまつわることだったのだ。日本にもそういう時代があった。これから、どんな時代でどんな世の中になっていくか?おそらく想像を超えた事態がどんどん進んでいく。お金の価値は今のままか?今の事業はずっと成長を遂げるか?

ただ一つ言えるのはいつの時代も、人が何かを作ってきた、何かを生み出してきた、社会を担ってきた、子供を育ててきた。人はこれからの時代も生き続ける。投資するなら自分や周り含めた人だろうな。これからは。人間関係とも言うことができる。友達無理なくたくさん作ろうっと。そして、人にやさしくしたい。愛情をもって。金融資本主義が息苦しくなったら後藤新平の言葉を思い出そう。さぁ、下半期開始。