好きなことで起業し生き残るために~地味でリアルな令和起業最初の1歩

こんにちは。マネジメントオフィス檜の吉野です。秋田市を拠点に小規模事業者・中小企業向けの経営コンサルティングを行っています。このブログは今まで起業支援を行っていく中で得られた知識と経験に基づき書いています。

さて、前回の記事と関連した内容を書いていきます。前回の記事を読んでいなくても大丈夫ですが、読んでおくとさらによいかもしれませんのでリンク入れておきます。

【5分で読める起業準備】幸せな起業への第一歩!顧客視点で考える自分資産の棚卸し術~|マネジメントオフィスひのき~

【5分で読める起業準備】第2回数値と感性で紐解く!あなたの宝物の見つけかたはコレだ!スキル棚卸しガイド|マネジメントオフィスひのき~

好きなことを見つけて、その好きなことで起業したい!という思いをもった人が次に考えると”よいこと”はなんでしょう? 

十分なスキルを持っていたり、輝かしい実績を持って行ったり、とてつもない熱量を持っていたり、世にそういう人は一定数存在します(日本や世界で著名な起業家さんのようなレベル感 like スティーブ・ジョブズなど)

この記事でアドバイスしたいのはそういった人たちではなく、私を含む一般人のみなさんです。これは私の経験から言えるのですが、大多数の人は「えいやっ!」で起業するのには向いていません。そうした人たちにに必要なのは、株式を上場して大金を得る!や世界を変えるプロダクトを作るぞという意気込みではなく、もっと現実的な戦略が鍵なのです。

結論からお伝えします。現実的な戦略とは、”誰に対して、自分の好きなことや自分の好きなサービスを、いくらで、どう提供し、年間いくらぐらいの売上と手取りを確保するか?”その目安をつけていくことです。

ポイントを解説していきましょう。あくまで1stステップで必要なのは”目安”なのです。金融機関に融資を申し込み際に提出するレベルの細かい事業計画を作成する必要性は最初の時点ではないと私は思っています。まずは長い道のりを歩いてくために目安をつけるのです。ざっくりした道のりで構いません。

例えるならば、旅行の計画をざっくり立てるイメージです。秋田から東京に行こう、予算は8万円かな?みたいな感じです。この時点ではポイントポイントにピンを打つだけで十分です。東京のどこでご飯を食べようか?宿泊先はどこにしようか?飛行機のチケットはどこで買うか?などなど細かい部分を最初から詰めすぎると進みません(笑) 世に溢れている起業計画や事業計画は最初から一定以上の精度を求めることが多いです。やり方はそれぞれですが正解はないのですが最初はGoogle Mapにピンを打つイメージのざっくりしたものでOKだと私は思います。

【好きなこと】

【想定しているお客様は誰?】

【そのお客様に対して提供する具体的なサービスまたは製品内容】

【その事業はどれくらいの売上を目指すか?】

【自分はどれくらいの手取りが必要か?月間&年間】

こうした感じでざっくりとピンを打ちましょう。形式はなんでも構いません。そして可能であればこれは手書きで書いてください。経験上、デジタルよりもアナログの方がこうしたワークは向いています。

普通の人が起業で失敗せずに、ちゃんと生きていくことができるためには戦略がポイント。最初の一歩として上述した項目についてきちんと考えるのがオススメです。

まずはこのワークから始めて一緒に令和の時代を生き抜いていきましょう!あなたの成功を心よりお祈りしております。

マネジメントオフィス檜

吉野智人

【体験談】マーケティング理論を学ぶことの意味とその効果について~過去と現在

こんにちは。2月はまったく雪が降らなかった秋田だが、今日は雪が降っている。雪が降らないと不安になる。雪がたくさん降っても不安になる。最近は、ちょうどいい塩梅がない世の中になったか。

さて、表題の件について。今日は話していこう。教科書的なマーケティングな話ではなく、あなたにとってマーケティングという分野を学ぶことで何がどうなるのか?という話。本当に意味はあるのか?その効果は何なのか?私はマーケティングに本当に感謝しています。救ってくれたと言っても過言ではない。思い入れが強いジャンル。

マーケティングという分野は不思議だ。マーケティングという言葉が独り歩きして、中身が何なのか?は知名度とは反対に理解している人・実践している人は少ない。私は2016年に個人事業主としての一歩を踏み出した。「一歩を踏み出した」というとその後の発展も感じられるようなイメージだが、私の場合はまさしく「一歩を踏み出した」だけの状態であったのです。秋田出身、だが、東京帰りの20代のあんちゃんに、仕事は当然あるはずもなく、自宅にある自分が学生時代を過ごした子供部屋を仮事務所として悶々としていた。

そんな中で、私がたどり着いたのはいたってシンプルな仮説だった。事業に関する大半の悩みが「売上が少ない」ことについての悩みであるとするならば(当時の私もそうだった)、その「売上」に関する理論をしっかり学ぼうではないかと。そうすれば自身の状況の好転するのではないかと。仕事がないし、取引先もないし、他にやることもない。だから、マーケティングなるものを腰を据えて勉強しようと思ったのだ。

この人のマーケティング理論は本物だ!と勝手に師匠と設定した御方の本を読みながら、ノートに書きうつして、一個一個どうやったら売上が増えるか?ということを覚えていきました。(日本の実践的なマーケティング論に関する第一人者であろう佐藤義典さん:[マーケティングのコンサルティング・研修はストラテジー&タクティクスへ] (sandt.co.jp) )

この時、学んだ主な内容は次の通り

・戦略BASiCS

・3C

・4P(マーケティングミックス)

・STP

・マインドフロー 

数にすると少ないが、マーケティング理論としては本当にこれで十分なのだ、そう今も思っています。勉強は多分、1年間で1000時間は超えていたはず。だって他にやることもなかったし笑。それをコツコツ積み重ねていって約3年くらい。徐々に仕事が増えてまいりました。マーケティング理論からマーケティングの現場実践(秋田)へ移っていったのもこのころ。そこからさまざまな現場経験を経て今に至ります。さて、では、この数年でマーケティング理論が私のビジネス人生にもたらした変化は何だったか?振り返ってみよう。

<得たもの>

・売り上げ&利益倍増

・公的機関の肩書増加

・専門学校の非常勤講師就任

・講演依頼の増加

・経営者層との高い信頼関係

・仕事が自然に発生する仕組み

そんなところだ。なかなか人生にダイナミックな変化をもたらしました。スタートが実家の子供部屋だとすると今はそのころからするとだいぶ人並みの生活になったことでしょう(笑) スタートがあまりにもちっぽけだからそう感じるだけかもしれないが。そう、つまりマーケティング理論の学習と実践は人1人の人生に変化をもたらすには十分だと思っている。特にビジネスには効く。理論を勉強し、その理論を実践し、経験を積むことによって素晴らしい効果をもたらす。ただ、即効性はない。コツコツじっくり効いてくる。デイトレード型ではない、コツコツ積み立て投資に近い。もっと売り上げが欲しいけどどうしたらいいのか?本当に困っている!という方は、騙されたと思って5年くらい腰を据えてマーケティング分野を真剣に学ぶのはいかがでしょうか?きっと人生においてすばらしい変化をもたらすきっかけになるはずです。

勉強大事。大人になっても続けましょう。マーケティングについて興味を持ってもらえたらうれしいです。お読み下さりありがとうございました。

【GWは読書ざんまい】”今日と同じ明日”がイヤなあなたにこの本を捧ぐ”~「白いネコは何をくれた?|佐藤義典さん|フォレスト出版(2008年)」

こんにちは。世間はゴールデンウィーク、いかがおすごしでしょうか? 2023年3月,4月は様々な意味で個人的に「節目感」の強い月と記憶。そのため、ハードな日を過ごしている(気がしている)。だから、私は自宅でゆったりと。料理をしたり、農園の計画を立てたり。そして、だらだらと気の向くままに読書。

本来、本を読むのが大好きな性分。だが、ここ5年くらいはゆっくり趣味の本を読む時間もなかなか取れていなかった。仕事に関する本は浴びるように読んでいたんだが。昔誰かが言っていた「本棚を見ればその人が大切にしているものが分かる」と。

知らない人ばかりでしょうが、私の家には書斎があり、そこに大きな壁面ビシッと本が並んでいる本棚がある。そこには、私が今までの人生で買った本が4割くらい(残り6割は実家に保管)存在中。久しぶりに客観的に眺めてみる。昔、買った本は異なるが、最近、買った本は堅い本ばっかだなぁ(笑) ふと目に留まったのは、週間東洋経済「半導体 次なる絶頂」。ちなみに、私は半導体業界のコンサルではない(笑) 長期的に価値のある本だと当時の私は思ったのだろう。

そんな中、思い出深い本が一冊。タイトルにもしたけど、「白いネコは何をくれた?」という本。今も現役のマーケティングコンサルタント、佐藤義典さんが書いた本。初版は2008年。買ったのは2015年くらい?独立を考え始めた年か?この本、とてもいい本。人生を変えた一冊の本は何冊かあります。が、この本も入る。いや、佐藤義典さんのマーケティング本は全部ランクイン。

みなさんは、何か変えたいことがありますか?仕事でも人生でも構わない。今の延長線上ではイヤだ!という思いはありますか?そして、その思いとは裏腹に実際は何も変わっていない状況に嫌気がさす気持ちを何十回味わって、それでも変えたいという思いは?独立当初の私はまさにそんな感じ。仕事こなかったしな。PRもしてないし。それでも今はお陰様で生きている。なぜか?周りの人の助けとそして「戦略」を理解し使いこなせただからであろう。もちろん、これはどんな状況でも応用できる。うまくいかないダイエットだろうが、連戦連敗の婚活だろうが、給料が上がらない仕事だろうが、人生全般だろうがな。あなたももしそうだとしたら、ぜひ騙されたと思ってこの本を読んでみて。

人生では何度か出口が見えない状況の時でも解決を目指さしていく局面がある。そのときその課題を解決するためにはあなたの「心のよりどころ」は何か?私のオススメは「戦略」。もっと具体的にいうと「戦略的に生きる」こと。

「戦略的に生きる」ためにはどんなことを指すか?意外と知っている人は少ないなぜかというと「戦略」という分野を体系的にまとまった時間を投下して学んだことがある人が少ないから。MBA(経営学修士号)ホルダーなどであれば知識的に知っている人はいるかもしれない。だが、それくらいかも。それだけ、特殊なジャンルなのだ「戦略」は。しかしながら、威力は抜群。地に足つきながら、長期的に人生の「戦局」を変えることができる、そしてレバレッジを自分自身にかけることができる非常に有効な思考法だと私は思っている。

本著では、MBAレベルの「戦略」に関する事柄を分かりやすく物語調で語ってくれています。非常に取っつきやすいし、ひたすらに実戦的です。人生を望ましい方向に自助努力で導く科学的な取り組み方、それが戦略的な思考。一度、身に着ければビジネスではもちろん、人生のありとあらゆる場面で役に立ちます。ぜひ、一度手に取ってみてください、人生の変え方がわかるかも(^^)

最後に、本著のあとがきを引用させていただきます。出版から10年以上たっていますが、今読んでも響きますね。みなさん、それではよいゴールデンウィークを!

私は、今の日本には歯がゆさを感じます。何かというと他人のせい、政治家のせい、という論調。それより、他人は気にせず、自分にできること、すべきことを精一杯にやり、自分自身が輝く。私も今はまだまだ未熟ですが、いつかはそんな人になりたいと思っています。そのために必要なのが戦略であり、自分を知ってハラを括る道具なのです。戦略BASiCはそのためにあるのです。

白いネコは何をくれた?佐藤義典著 274Pから抜粋引用

【読書の森】感動CX~日本企業に向けた「10の新戦略」と「7つの道標」/東洋経済新報社【低体温経済でも生き残る会社のポイントを学ぼう】

こんばんは。10月も残りわずかとなりました。秋田はだいぶ気温が下がってきた。冬の足音が徐々に近づいてきている。秋田に限らずですが、東北の冬は本当にきびしい。寒いし吹雪の時はなかなか出かける気にならない。だが、私は冬生まれということがこともあるかもしれないが、冬が好きだ。あったかい部屋にいて飲む、おいしいお酒とあったかい鍋、それだけで幸せな気分になる。それだけでね。

あとは冬の静けさも好きだ。家にいるととても静かな時間を過ごせる。四季の中でもっとも勉強に向いている季節だと勝手に思っているわけであります。今年の冬はおそらくですが、とてもきびしい冬になるでしょう。世相は暗く、出口が一見見えないほど暗いはず。でもね、イギリスの宰相チャーチルはかく語りき。

現在我々は悪い時期を通過している。事態は良くなるまでに、おそらく現在より悪くなるだろう。しかし我々が忍耐し、我慢しさえすれば、やがて良くなることを私は全く疑わない。

ウィンストン・チャーチル

秋も冬も激動の展開が予想される世相ですが、元気にがんばりましょう。

さて、今日は一冊の本をご紹介。未来予測・国際情勢・マーケット分析などを中心に事業を展開しており、いつもお世話になっている国際派シンクタンク、株式会社原田武夫国際戦略情報研究所・原田武夫さんのご紹介で知りました。その名も「感動CX」。分厚い本でしたが、読んでよかった。今、現在事業を展開されている事業者さん、経営者層は必見かと。

なぜこの本を読んだ方がいいか?それは「CX(カスタマーエクスペリエンス)」の向上こそ、これからの時代を企業(個人事業主含)生き抜くために必須となりつつあるからだと。以下、本著のあらすじを公式サイトから引用。


顧客を驚かせ、感動を与え続けるための“徹底攻略本”「顧客目線」という合言葉とともに、CX向上をテーマに掲げる企業が増えている。「CX向上に本腰を入れない企業は、淘汰される」という声は、日に日に増しているが、CXと切っても切り離せないDXに向けた活動で、成果をあげられていない日本企業も多いのが現状である。DXに向けた変革活動を前進させるためにも、本書では「CX思考」について深掘りしていく。本書内では、ベイカレント・コンサルティングが蓄積してきたデータや知見から、顧客の消費行動を分析し、企業戦略・事業戦略の根幹となるCXの組み立て方について解説。先進的な企業事例を多く取り上げ、その成功の秘訣にも迫る。事例・アカデミックの両面から「CX思考」について切り込んだ1冊だ。

感動CX | 東洋経済STORE (toyokeizai.net)

今は本当にどの事業者にとっても大変な時代です。しかしながら、それを嘆いてても何も解決につながらない。ではどうするか?この本にある通り、1つの打ち手としてCX向上はテーマになっていくのではないか?部分的にやり方を改善するだけでは一時しのぎに過ぎない。

例えば、多くの飲食店がコロナ禍をきっかけにテイクアウトサービスをはじめました。私が暮らす秋田でもそうです。だがしかし、それは「CX」の視点が入っているだろうか?調査はしていないので分かりませんが、ほとんどの飲食店はコロナ序盤に比べて、テイクアウトサービスの勢いは最近なくなってきているのではないかな?なぜ、そうなるかというと理由はシンプル。顧客の期待を超え続けるサービスを提供することができなかったからと推測できる。

消費者がコロナ禍のテイクアウトサービスに飽きたわけではない、時間が経つにつれてベネフィット(顧客にとってのうれしさ)よりもコストが上回ってしまったので利用する人が徐々に減っていったのではないだろうか?こうした状況に対して本著は明快な方針を示してくれる。

つまり、サービス提供企業としては、移ろいゆく顧客が感じるベネフィットに適う要素を提供し続け、CXの価値が低下しないように取り組んでいく必要がある。モノを売ることが一旦のゴールであった既存ビジネスとは違い、現在のビジネスは購買やサービスの利用開始が顧客との長い関係のスタートにすぎないと心得る必要がある。

感動CX 21Pから引用

モノが売れない時代と言われて久しいが、それでも売れている企業はある。規模は関係なく、ビジネスの場所も関係ない。共通点は「CX」だ。その他にもこの時代を生き残るために必要な様々な考え方が本著では紹介されています。厳しい「冬」を乗り越えて、それでも顧客に価値を届けたいと強く願うあなたは必読。一緒に乗り越えましょう。この本は本当に有益な情報が盛りだくさんでしたのでまた紹介いたします。お読みいただきありがとうございました(^^)

コロナ禍の最中だからこそ”売上”の構造と”顧客”を知ろう【悩み多い小規模事業者への処方箋】

こんにちは。9月も終わりかけ。3連休最終日いかがお過ごしですか?私は書類作成をメインに仕事中心に過ごしています。最近は、活動の幅も広がり慌ただしく過ごしています。

忙しい時ほど自分の内面を見つめる静かな時間が大切。逆に暇な時は種まきだと思ってアクティブに動くが大切。あべこべな感じもするけど、世の中って大抵いい加減だからしょうがない。

さて、まずは宣伝!来月に迫ってきました秋田商工会議所さんのイベント。まだ空席がありますのでご興味ある方はぜひエントリーください。

では、本題へ。私は”経営”という1つの単語には異なる2つの領域が重なっている気がします。では2つの領域とは何か?私個人としては以下のように捉えています。

◆経営

 ①管理領域(税金、会計、融資、資金繰り、社保、雇用、経理、助成金、許認可等)

 ②事業領域(売上計画、マーケティング戦略、売り物、売り場、売値、売り方等)

だいたいこんな感じです。では、今、管理領域と事業領域どちらのテコ入れが必要な局面と言えるでしょうか?私、個人としては②の事業領域のテコ入れが必要な局面だと考えています。理由は非常に単純。この状況下(景況感イマイチ、先行き見えない、購買意欲低下)でも事業者は売上を立ててご商売を成り立たせていけないからです。

①の管理領域については、コロナのゼロゼロ融資含めて一服感があります。危機対策用の融資実行は結構行われ、お金そのものは世にたくさん放出されました。当面の運転資金が確保できた事業者様もきっと多いはず。では、これでOKか?そうではないですね。

当然のことながら管理領域だけに力を入れるだけでは経営は成り立ちません。事業領域、つまり人にモノやサービスを提供して、売上と利益を確保する必要があるのです。しかも、どんなに厳しいビジネス環境であれ。。。そうしないと廃業倒産への道に。

ただ、この事業領域へのテコ入れは一筋縄ではいきません。経営コンサルや現役の社長さんたちは百も承知の通り、売上拡大は難しいジャンルだからです。それでも取り組まないと未来はひらけない、そんな局面が2022年の空気感でしょう。(余談ですが、NYダウ平均30,000円切っていますが、底打ちの気配はありませんね。コロナが明けたら底打ちするか?微妙でしょう)

では、この事業領域にテコ入れして、自社を存続させるためにはどうしたらよいか?こういう時こそ基本に返りましょう。自社を存続させるためには確実に売上が必要です(家賃収入なども売上)。となると、売上を作ればオッケーなワケ。

ところで、みなさん、売上ってどっから来るんでしょう?ちょっと考えてみください。売上の成り立ちを知ることって意外にしているようでしていない方が多い。

答え出ました?正解というわけではないのですが、売上の源泉は「顧客」にあります。私は、秋田市に好きなお菓子屋さんで買い物を先日しました(秋田市泉のココ。枝豆オイルケーキがおすすめ)そしてお菓子を買いました。そうするとここのお菓子屋さんに売上が入るわけですね。当たり前ですが笑

だがこれって意外とピンとこない人が多い。例えば、自社の売り物がさも売上の源泉と錯覚している場合があります。これは違いますね。あくまで、お客さんがお店に足を運んでくれて(ネット通販でも同様)購入するその一連の流れ(トランザクション)が実は源泉なわけです。

つまり、売上に困っている場合はまずは「顧客」に戻りましょう。自社の顧客は誰なのか?その顧客はなぜ最近お店に来ないのか?どうすればお店に足を運んでくれるか?考えるのです。原因は1つではないかもしれません。顧客のニーズを察知する力は磨いても全く損はありません。

顧客が定まっていないという事業さんがたまにいますがこれはマズい。顧客を絞れていないので、顧客起点で考えることが難しく、どうしても自社の売り物に目がいってしまうからです。顧客が絞れていない=売上の源泉がどこか認識する力が弱い=売上アップの打ち手が見つかりにくい=事業継続力も弱いということ、覚えておきましょう。テストに出ますよ笑

売上というのは顧客志向の「結果」です。表向きは売上の源泉はいわゆる4P=売場、売り物、売り方、売値に見えますがあくまでそれは仮の姿。奥には顧客という存在がいらっしゃるのです。顧客のニーズを察知して初めて4Pの改善に手をつけれます。

さて、あなたの顧客は誰ですか?どんな悩みを持っている人で、どんな便益を求めてお店に店を運んでくださっているのですか?目先の売上に気を囚われず、時間をとってじっくりと考えてみましょう。お読みいただきありがとうございました。

追伸)

何もこうした考えは私の妄想ではありません。いい記事です。ご覧ください。明太子大好き。

【令和マーケ最前線】この時代でも売れる日本酒!北海道レペゼン上川大雪酒造という衝撃。

こんにちは。皆さんは日本酒は好きですか?

私はたしなむ程度。専門知識もあまりない。

秋田の日本酒は全部おいしいから深掘りする気がないのかもしれない笑

秋田に観光に来たらちょこっと酒っこ飲んでみてけれ。んめど。

さて、そんな私ですが、最近気になる酒蔵ができました。

その名は上川大雪酒造。聞いたことあるかな?

<公式サイト>https://kamikawa-taisetsu.co.jp

北海道にある酒蔵です。もちろん、美味しいお酒を作っている酒蔵さんです。

が、私が気になったのは味ではありません笑

なんと、この酒蔵のお酒が飛ぶように売れているらしいのです。

北海道の小さな町にある酒蔵のお酒が大人気!以下、日経クロストレンドの記事。

◆画期的なマーケ手法 「上川大雪酒造」の地酒に客が殺到する理由 https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00163/052600073/

詳しい理屈はさておき、ポイントを解説。

  • 地元でしか手に入らない”幻のお酒”「神川」がある
  • この「神川」はオンラインショップでも販売していない。地元北海道の小売店でしか買えない。
  • 何よりも地元住民から支持されている。

この文章を見るだけで欲しくなりませんか? 実際、地元民からは相当を支持を集めている。

17年に発売すると、すぐに地元民の間でも話題となり、「初年度は地元に毎月200本供給すれば十分と考えていたが、新酒が出来上がる3カ月前に完売した。今では町内のセブン-イレブンでうちの日本酒が月1000本売れている。1軒のコンビニとしては全国でもトップクラスの日本酒販売量だと思う」(塚原氏)。しかも、愛飲する住民からクチコミで評判が広がるが、東京や大阪などでは手に入らない。この温度差が人の心を動かし、今では神川を目当てに観光客が訪れるほどのブランドに成長した。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00163/052600073/

もちろん、この酒蔵が支持を集めている理由はこの売り方だけではありません。

当然、酒造りも工夫をしてます。ホームページを見るにポイントはこの辺なのかな?

以下、ホームページからの引用です。

日本酒は現在、特定の地域で作られた優良なブランドの酒造好適米を、
遠隔地から購入して製造するのが主流です。
私たちは、北海道産の酒造好適米と地元で採取される良質な天然水を原料に、
地元産にこだわった日本酒を造ることで、北海道の地域ブランドを全国へ、
メイドインジャパンを世界へ発信していきます。

https://kamikawa-taisetsu.co.jp/#03

日本酒造りの原料は、水と米。
仕込み水は、万年雪を冠する大雪山系の湧水を源流とする、酒造りには理想的な約7℃の天然水。
酒米は信頼で結ばれた顔のわかる生産者のつくる、
北海道産の酒造好適米「彗星」、「吟風」、「きたしずく」の3種を使用。
我々を信頼してくれている生産者と、上川町の美味しい天然水に敬意をはらい、
その土地で愛され根付いていく地酒を造っていきます。

https://kamikawa-taisetsu.co.jp/#03

売り物自体にも相当、「地元」限定をかけています。

そして、徹底した地元志向。価格ではなく価値志向とお見受けしてますよ。

大量に作って、どこでも売ります、そうした思想とは正反対。

作り方も売り方も売り物を、広げていない、要素として限定をかけていますね。

この不景気でも売れているとは?希望になりますね😊

地方中小企業の皆様も上川大雪酒造のマーケティング戦略を採用してみてはいかがでしょうか?

酒蔵だと二番煎じになるので、異業種の方が良いかな〜

私も北海道に行ったら神川探してみようっと。

お読みいただきありがとうございました^^